クエ Kueh と言えば、東南アジア、中でも主にインドネシア、マレーシア、シンガポールを代表するローカルスイーツ。
シンガポール人の友人 Claire さんがご家族で経営されているクエを始めとするローカルスイーツの製造販売 Rainbow Lapis で、ナショナルデー期間の 8月いっぱい、今年のコロナ禍に想いを込めたオリジナルローカルスイーツを販売されています。
私の友人 Claire さんは 2代目経営者。1980年代にご両親が始めたローカルスイーツの製造販売を現在もご両親と一緒に手掛けています。彼女のお母さんが 1980年代にシンガポールで最初のプロ向けお料理、お菓子作りを学ぶスクールとしてスタートしたビジネスから、1990年代に Rainbow Lapis としてブランド化し、クエなど伝統的なローカルスイーツをホテルへ提供し始めました。クエはホーカーやローカル色の強いお店の店頭に無造作に置かれていたり。もともと 安く、庶民的で手軽な食べ物、ストリートフードの位置づけが大きかったのですが、ホテルへ提供、納入することにより、高級感を持たせ、伝統的な食文化を文化、芸術として継承することにも力を入れ、ストリードフードからホテルでも食べられる格式と伝統あるローカルスイーツのイメージを確立させたパイオニア的存在です。
2018年6月 シンガポールで行われた歴史的米朝首脳会談の時には、トランプ大統領と北朝鮮最高指導者 金正恩氏にRainbow Lapis のクエがふるまわれたそうです。
小売りよりもホテル向けの納入が多くを占めるため、コロナ禍で現在もビジネスは大きく影響を受けているとのこと。
そして Claire さんと私の共通点は、軍のボランティア部隊で活動する隊員仲間。私は制服姿で活動的なイメージの彼女をよく知っていますが、そんな面を知ることがなければ 全く違うイメージに驚くことでしょう。
Claire Ariela Shen さん
Rainbow Lapis では 8月末までのナショナルデー期間、特製オリジナル商品を販売しています。
主にシンガポールの赤と白をテーマにしたラインナップ、色鮮やかさに魅かれます。
お店のサイトからご覧いただけます メインページ> Shop > Special Seasons
彼女のビジネスはもちろんのこと、特に中小企業、飲食、観光、ホテル業界は本当に厳しい時期。だからこそ、逆境に負けることなくシンガポール人の不屈の精神を呼び起こし、この状況を共に乗り越えようという想いを込め、シンガポールをテーマにした商品ラインナップをつくりたかったとのこと。
シンガポール国旗の赤白にちなんで、美徳と人類普遍の愛を現わす意味のある、国旗の赤白をテーマにした商品を取り揃えました。また「国旗」は国を最も象徴するものであり、シンガポールがこれまでにも数々の困難を乗り越えてきたように、コロナ禍の困難を乗り越え、多くの方々を勇気づけたいといった想いを込めています。蘭の花をかたどったバタークッキー、シンガポールの国花である蘭の花には回復力の意味と希望が込められています。
私は先日、シンガポール国旗デザインのシフォンケーキを買いました。オンラインでオーダーしてお店で受け取りにしました。（オンラインでは受け取りの場合、ラッフルズプレイスの店舗で受け取るようになっていますが、確認電話がかかってきてチャイナタウンでもいいよと対応してくれました。）デリバリも可能です。限定品はオンラインで先にオーダーして店舗で受け取るかデリバリのどちらかを選択します。レギュラー商品はお店で直接購入可能です。
ふわふわレッドベルベットのシフォンケーキ。ご自宅用以外に、8月生まれのバースデープレゼントや贈り物、手土産にもおすすめ。
全ての商品は手作りで、保存料は一切使用しておりません。
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イラスト提供 Instagram @singapolah
