暑い日に長時間外にいると、体が火照って冷たいものを食べたくなります。アイスカチャン、チェンドル、豆花などはシンガポールでよく知られた冷たいデザートですが、あまり知られていないのが チンタン/チェンタン CHENG TNG。中国語で清汤 (清湯) と書いて文字通り澄んだスープ、クリアスープの意味。伝統的な材料を使って作る薬膳中華スイーツです。
ジリジリと焼けそうに暑い日、冷たくて美味しいあのお店のチェンタンが食べたい! と思い出すのがコーナーホーカーの愛称で親しまれる Bedok ホーカーのチェンタン屋さん。チェンタンだけを売るお店です。
温かいもの、冷たいもの、どちらかを選べますが、とても暑い日に氷の入った冷たいチェンタンを頂くのが最高!


こちらのお店のチェンタン、幸せな気持ちに満たされる美味しさ。シンガポールでここより美味しいチンタンはないと言えるのと、ここのを食べたら他のお店のは食べられなくなります。飾り気のないとても素朴で優しい味です。
チェンタンに使うのは主に、ドライロンガン、冬瓜、バーリー、ギンナン、白きくらげ、サゴなど。蓮の実、デイツ、クコの実を使ったりするレシピも一般的で、お店によって使う材料は少し違います。材料を煮詰めて氷砂糖で甘くするスープですが、肌寒い日には温かいチェンタンもほっとします。
ご家族 (と言ってもおじさん、おばさん、いとこなど一族でお店を経営されており、こちらのおじちゃんはオーナーさんのご家族のお一人)

チェンタンのスペシャリスト! 店頭で丁寧に準備している様子に、お店の前に行っただけでわくわくします。


ホーカーだと多くの場所はプラスチックのお皿、お茶碗がほとんどですが、食べて行く時はガラスボウルと陶器のレンゲで出してくれるのも嬉しくてほっとします。持ち帰りの時は写真に写っているプラスチック容器に入れてくれます。この 1杯でほんとに幸せな気持ちに満たされるチェンタン。
チェンタンは中国の伝統的なデザートで、その昔エアコンなどなく、扇風機も一家に一台なかったような時代、暑い日に体を冷やすおやつとして食べられていました。1939年からご家族 3代に継がれてきたチェンタン、とても懐かしい気持ちになります。チャンギに近くウェストからはかなり遠いですが、ここのチェンタンは遠くても食べに行ってみてほしいお店。焼けそうな暑い日に冷たいチェンタンを食べてみて下さい。

夜来香
Ye Lai Xiang Cheng Tng
1 Bedok Road, Singapore 469572
Bedok Food Centre 内
09:00 – 19:00 となっていますが 15時頃には売り切れとなっている事も多いので早めに。
お休み : 月、火
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イラスト提供 Instagram @singapolah