母娘で手作り伝統的潮州クエ ~ Yoon’s Traditional Teochew Kueh (後編)

手作りの潮州クエを販売する  Yoon’s Traditional Teochew Kueh

前編はこちら

 

右がお店のマネジメントをされている娘さんの Qaraさん、中央はシェフ お母様、左はお店のビジネスパートナー Taliaさん

 

お店をオープンしたのが今年2月、その後サーキットブレイカーに入って人手が足りず、母娘と限られたスタッフでお店を回し、デリバリを始めたことなどもあり Qara さんはお店をオープンしてから 7kg 痩せたとのこと。お店を持つことは以前のホームビジネスとはぜんぜん違うと話しつつも、コロナ禍で新たな学びをしている、新たな機会をもらっていると、とてもエネルギッシュに前向きな様子で話をしてくれました。

 

また ローカル企業の社会的な取り組みとして、元犯罪者が社会復帰を目指す組織と協力して、刑期を終え社会復帰をする女性を雇用し、そういった方々の社会復帰を支援しているとのこと。雇用してお給料を支払い、チャリティ活動ではないと強調されていたのがとても印象的でした。

 

【~Heritage~ 伝統をつたえる】

 

クエ自体の販売だけでは文化、伝統は伝えられないと、潮州クエを手作りするワークショップを開催されていて、以前はキッチンスタジオをレンタルして教室を開催していたそうですが、現在は店舗内でワークショップができるようになりました。広い店内はそのためのスペースでもあります。

 

店舗兼ワークショップスペース

 

昨年は、シンガポール国立博物館の企画としても潮州クエのワークショップを開催、今年6月にオンラインで行われた シンガポールヘリテイジフェスティバルでも、潮州クエについて伝えるトークセッションでプレゼンターとして参加されており、昨年から今年にかけて潮州クエについて広く知ってもらう機会を広げているとのこと。

 

【お店がある Tai Seng エリアについて】 

 

最寄り駅はサークルライン Tai Seng 駅。駅から歩いてお店に向かうと、こんな所にお店があるのかな? と思うような所ですが Tai Seng は地味さが魅力的な渋くて面白い街。お店が入っている Industrial ビルの 1階は アンティーク家具、中古家具を修理して販売する家具屋さん。

Hock Siong

“カラングニ” と言えばシンガポールの方なら誰でも知っていますが、新聞紙、雑誌、段ボールなど古紙を収集したり、不要になったり、壊れた家具を収集するいわゆる粗大ごみ屋さん。この中古家具屋さんは、カラングニから不用品を修理、リサイクルして販売するお店になったことで、この辺りでは有名です。Yoon’s Traditional Teochew Kueh へ行ったら 1階ものぞいてみてください。雑多な雰囲気ですが掘り出し物があるかも。

 

こちらもご参考ください
KHONG GUAN ビスケット工場跡地にある カフェ&コーヒーロースター
Yoon’s Traditional Teochew Kueh のすぐ近く

Tai Seng 地区の歴史

 

Yoon’s Traditional Teochew Kueh
153 Kampong Ampat  Jun Jie Industrial Building #07-05  Singapore 368326

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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