先日シンガポールのホーカーで東西南北各地域からおすすめのホーカーをピックアップしました。
ちょっとおさらい
– 東 Changi Village
– 西 Ghim Moh
– 北 Marsiling Lane
– 南 Chinatown Complex
他に追加と言うか特別版としてお伝えしたい私のお気に入りホーカーを3つ選びました。どこもローカル色が濃く、近くにお住まい、職場が近いとかでなければまず行くことはないでしょう。その地域の方に愛されているホーカーで、かなりマニアック。ローカルフードがお好きでなければ、ときめかない場所。ご興味ない方にとっては雑多でごぎたない場所だと思いますので、ローカルフードがお好きな方向けです。その中の 1つ サーキットロードホーカーからご紹介します。
Circuit Road サーキットロード、その名の通りサーキット場のような 逆U字型のような形をしているのが特徴的な通りで、この辺り MacPherson 地域を代表する通りです。地下鉄サークルライン(黄) が開通して MacPherson駅ができたことで便利になり、その後 ダウンタウンライン(青) が開通して Matter駅ができ、サーキットロードは Matter駅 と MacPherson駅 にはさまれる形となりました。
サーキットロードに沿ってホーカーが 3ヶ所あります。Matter駅を出てすぐ BLK 79、こじんまりとした規模の BLK 80、そして BLK 89 の3つ。この近くに住んでいるシンガポール人の友人に、サーキットロードの 3つのホーカーのうちどこが一番好き? と聞いてみたところ、BLK 89 とのこと。おそらくほとんどの方がそう言うでしょう。 3つあるうち BLK 89 Circuit Road Market & Food Centre がおすすめの 1つ。
Matter駅 と MacPherson駅 どちらから歩いてもすぐですが Matter駅から行くのがおすすめ。駅を出ると開放的な景色で川があります。川と言っても水資源を確保するためにつくられた水路 (運河) なので人工の川ですが、のどかで落ち着く景色。
ダウンタウンライン Matter駅を出てすぐ
駅を出て橋を渡ると 1ヶ所めの BLK 79 ホーカーがあります。ここは夜に賑わうので、朝はお店はほとんど閉まっています。縦に長い BLK 79 ホーカーに沿って歩くと 目的の BLK 89 ホーカーはすぐ。
マーケットもホーカーも規模は小さくこじんまりとしていますが、ぎゅっと凝縮といった感じ。ホーカーは 縦に長く 2列しかなく簡単に全店を見て歩けますが、食べたくなるものがいくつかあって迷います。
#01-114 Hao Ji Cantonese Porridge
シンプルな広東粥。どれも $2前後。追加 50セントで卵をつけてもらうのがおすすめ。私はこのお店だけでなく広東粥だとピーナッツか魚を選ぶことがほとんど。
こちらはピーナッツ粥に卵をつけて $1.5 卵なしなら たったの $1 です。
#01-115 GUAN KEE SOYA BEAN & DESSERT
広東粥のお隣。たくさんの方が買っていくのですぐに分かります。メニューは豆花水とグラスゼリーだけ。圧倒的人気が豆花水。優しい味にほっとします。
豆花水は家庭でも簡単につくれ、夫のお母さんがたまに作ってくれます。お店のおばちゃんに自家製ですか? と聞いたところ毎日作っているとのこと。
#01-94 AH ZHEN BREAD
シンガポールホーカー全部の中でもヘリテイジショップに登録したいホーカーにあるパン屋さん。マフィンや菓子パン、調理パン、他に軽く食べられるクエなどと一緒にパンを売っているお店はたくさんありますが、ここはほぼ食パンしか置いていません。カヤ、ピーナッツ、バターの 3種類があり注文するとパンだけをつくってくれます。パンは卸し屋さんから仕入れているもので、手作りでもなく何が特別というわけではないのですが、古くからあるお店でこのパン屋さんが存在していること自体が貴重。パンを買わなくても見て行ってほしいお店です。常連さんと思われる人が次から次へとやってきて、長年愛されているのがよく分かります。
おばちゃんの後ろに写っている食パンがなくなったらおしまい、10時頃にはなくなります。
#01-102 89 CARROT CAKE
89 は BLK 89 Circuit Rd の 89ですね。このホーカー内でいちばん人気店とも言えるキャロットケーキのお店。
メニューはキャロットケーキの白、黒しかなく、大きさ 大小 2つから選べます。白の小さいのは $2.5。量も少なめなのが嬉しく、他にも食べたいものが入る余裕つくれます!
こちら白の小さいサイズ $2.5
キャロットケーキは美味しさに幅があり、食感、味付けなどの好みも人それぞれで評価が難しいローカルフード。全体的に見てキャロットケーキならここ! という飛び抜けたお店が少ないと感じます。ここはとびっきりおすすめ、というほどでもないのですが、普通に美味しい! もう腰が曲がったおじさんが 1人で切り盛りしていて、ここのホーカーの名物おじさんといった感じ。
ホーカー 2列の中にドリンク屋さんが数軒あるのですが、どこもレトロな雰囲気のお店ばかり。どこで頼んでも良いのですが、こちらは看板の龍が運気アップしそうで魅かれます。
このホーカーがある MacPherson 地域はシンガポールの中でもご高齢の方、低所得層の家庭が多い地域で、ホーカーに来ている客層からその様子を垣間見て感じることができます。そんな中でも質素な生活の中にある生きるエネルギーを感じるのと同時に、このホーカーが地域の方達を照らすようなコミュニティの場、愛される場であるであることを感じる場所。シンガポールの中心部とはまったく違う空気感、洗練された場所とは対極のローカル感、雑多な場所ですが、人間らしさを感じる温かいホーカーです。
ローカル色濃いお気に入りのホーカーを他にあと2ヶ所、追ってご紹介します。
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イラスト提供 Instagram @singapolah