ホーカーで人の写真を撮るときの裏話と秘話

マーケットやホーカーで人の写真を撮り始めたのが昨年から。日本人のお友達にも会った時にたまに聞かれることがあるのですが、シンガポール人の方からはインスタ経由で、どうやって撮っているの? と質問があります。

 

シンガポール人の方からの質問はけっこう細かく、聞きたいことが具体的で質問自体がおもしろかったりします。こういうところでも国民性や文化が出るのはおもしろく、日本人の場合は、あまり細かく聞いては悪いかな? といった気遣いもあって質問が抽象的だったり。シンガポール人の場合は聞きたいことをそのままズバリ聞いてきます。

 

普段どうやってマーケットやホーカーで人の写真を撮っているのか、ちょっとした裏話、秘話など書いてみました。

 

キャンディッド写真ですか?

 

キャンディッド写真 candid shot とは自然な状態を撮ることで、相手が写真を撮っていることを知らない状態で写真を撮ること。キャンディッド写真かどうかは、そうとも言えるような、言えないような。ほとんどの場合、撮っていいですか? と撮影の許可は聞いています。中にはその場、その時の流れで聞かないで撮ることも。撮ってもいいよと許可をいただいたら、ポーズをしてくれる方もいたり、逆に許可を撮らなくてもポーズをとってくれる方が多いことには驚きます。そのままお仕事をし続ける方も多いので OK はとったけれど自然な状態で作業をしているところを撮っていることが多いです。

 

こちらのおばちゃんは、ちょっぴりしぶしぶながら OK してくれ、パンにバターを塗る作業を続けていました。

 

こちらのおばちゃんは、いいよと言ってくれたのですが、恥ずかしいな~と照れているところ。

 

図々しくならないといい写真は撮れない

 

一眼レフでズームできるならともかく iphone はかなり近づかないと綺麗に撮れません。今はマスクをしていて声が聞こえにくいこともあり、最初は話しかけたり、質問するので、かなり近寄ります。最初からフレンドリーな方もいるし、他人行儀、警戒される感じで話されることも多いのですが、数分話している間で、一番最初にぱっと表情が変わる瞬間があります。このプロセスが一番おもしろいところ。要は相手に敵か味方かみたいな一番最初のフィルターにかけられて、敵ではない、悪い人ではないと判断されたんだな、ある意味受け入れられたんだなと分かるその瞬間、表情がぱっと変わって、相手の声も話し方も変わるのが分かります。

 

こうなったらあとはスムーズ。許可を得ずに写真を撮ってもよさそうか、許可を得た方がよさそうかは、場の雰囲気でつかめるのでその時に応じて違います。ここからは一気に図々しさを加速させ、良くも悪くも遠慮なく物理的にも心理的にも相手に入っていきます。綺麗に表現するならば、その方が持っている世界に入って同化していく感じでしょうか。

 

人は本能的に拒否されることが恐怖なので、見ず知らずの人に声をかけるのは嫌だ、怖いと感じるのは一般的な感情で、私もそうです。でも何度も何度も知らない人に話しかけて写真を撮ってみて分かったのは、人は優しくて親切だってこと。遠慮せず入って行けば受け止めてくれること。

 

嫌なことは経験に変わっている

     

人の写真を撮る中で嫌なことって何かあるかなぁ…と考えてみましたが、ほとんど思いつかないです。許可なく勝手に撮って! とものすごい勢いで怒られたこともありますが、私の中ではそんなことも嫌なこととして結びついていなく、全てはいい経験に変わっています。

  

お店の写真を撮っていると、お店の方から不審げになぜ写真を撮っているの? と聞かれたり、Are you from PAP? と警戒的に聞かれたことが過去に何度かあり、政府によるスポットチェックが行われていることを伺い知ります。そんな時は、警戒心を和らげてもらう、とっておきの返し言葉がいくつか準備できているので心配ないです。どんな返し言葉かはマル秘 ^^ ご想像にお任せします。   

 

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今年3月に 旧アメブロからこのブログに切り替えて早や半年。アメブロからの切り替えは、ただのブログを卒業して、もっと奥深いシンガポールについて、シンガポールの魅力について、シンガポールの方からの生の声も含めて幅広く伝えていきたいと思ったのが理由の 1つ。今ようやくその部分を少しずつ形にできつつあります。これからもじわじわと深化します! いつも当ブログに訪れて下さる方、どうもありがとうございます。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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