シンガポール人てどんな人? 2020年を通して改めて知った、ここがすごいよシンガポール人

私は日頃から「シンガポール人てどんな人?」 と考えるのが好き。その疑問の始まりは、いちばん近い存在の夫や夫の家族のことがよく分からなかったから。シンガポール人と過ごすシンガポールの日常が普通になった今でも、えぇっ! という驚き、感動、どうやったらそういう発想ができるんだろう、と不思議に思うことが日常的にあります。

 

2020年 今年のコロナ禍を通して、また今年の大きな出来事のひとつでもあった 7月の総選挙を通して。今までにない出来事を通して、知らなかったシンガポール人の一面、シンガポール人のすごさを知ることができた 1年でした。夫と夫の家族だけでなく、私の周りでご縁のあるシンガポール人の方々を通して、実際に話をして何気ない会話の中から、今年私が感じたこと。

 

ここがすごいよシンガポール人

 

私が今年いちばん感じたシンガポール人のすごいとこ。それは シンガポール人はけっこう適当 だってこと。笑

 

シンガポール人の長所は、真面目、前向き、チャレンジ精神、過去にこだわらない、未来志向、合理的、効率的、団結力、考えればいろいろ出てきます。そういう、ありきたりな長所ではなくて、多くのシンガポール人が持っている「適当さ」。肩肘張らないところがうまくいく秘訣なのではと気づいたのは私の中で大きな発見でした。

 

適当さ と言うと、今ひとつポジティブには聞こえないけれど、しっくりくる言葉が見つからなくて。(どなたか、しっくりくる表現があったら教えて下さい!) 完璧を求めないとか、気負わない、大らかさ、楽天的、遊び心がある部分。

 

コロナで様々な規制が次々と打ち出されました。厳しい法律を守らないと罰則があるからという側面もありますが、何だかんだと不満を言いつつも、根は真面目なシンガポール人。でもただの生真面目ではなくて、じつはけっこうゆるい。適度なゆるさがあるからこそ、真面目さにつながっているのを感じることが多くありました。

 

オンとオフの切り替えが上手 (真面目にやる時と手を抜いていい時、社会や集団の中で決まりを守らないといけない時、そうでない時の切り替え とか) バランスのとり方。手抜きがうまい、手を抜いても罪悪感を感じない、少しでも楽なやり方を考えるのがうまい。

 

いざやらなければいけない時になると急にスイッチオンになる。その切り替えが早い。さっきまでの適当さはどこへ行ったのぐらいな勢いで。

 

基本は手抜きが好き! これも言葉が適切ではないのかもしれませんが、最短でゴールに行くために、効率的、合理的、スピード感を考えると、できるだけ余計なことはしないで、とにかく直進する。適当さと手抜きを織り交ぜながら、できる限り質の高い物を出すってシンガポール人の才能だと思います。

 

不満をストレートに言えること

 

シンガポール人の特徴のひとつとして Complain King/Queen という言葉もあるほど、不満を言うのが好きな国民。理にかなった建設的な批判、不満を言える人ばかりではなく、ただ批判をぶちまけているような人もたくさんいるものの、不満をはっきり出せる文化、環境があるのは素晴らしいこと。日本人は批判、不満をストレートに言うのは文化的にも苦手な側面があり、どうしても言えずに我慢して中でくすぶってしまう傾向にあります。

 

シンガポールの場合、不満は言わなかったら分からない、言わない方がおかしいぐらいの考え方があるので、うまく作用すれば、不満を改善につなげることができます。また日本人の場合、不満を言った時、他者の感情を気にしがちですが、シンガポール人の場合お構いなし。揉めた後でもさっぱりしているので後腐れがありません。不満を言いつつ笑いをとったり、ギャグになるのも天才的で、基本的に面白い (いい意味でバカっぽい) ことが好き。

 

「リーダーシップとはなにか」リークアンユー自選語録 (潮出版社) という本の中にこんなフレーズがあります。本文から引用。

『シンガポール人がどんな国民かご存じだろう。勤勉で、働き者で、たくましい国民だ。そうでなければ、われわれは成功しなかっただろう。しかし、もう一つ認めさせてほしいことがある。それは、シンガポール人が大のぼやき屋であるということだ。』

 

今年光った団結力 SG United

 

シンガポール人の団結力はこれまでにも様々な場面で見てきました。数々の困難を乗り越えてきたシンガポール人とは言え、若い世代では生まれた時から豊かで苦労を知らずに育っている印象も大きく (それを言ったら日本人もそうなのかもしれませんが) 国民が困難を乗り越えていける力があるのかどうか、国としても疑問があったと思いますが、そんな心配は見事に打ち破ってくれました。

 

シンガポール人だけでなく、人間には困難を乗り越える力が備わっているのだと思いますが、うまくいっている時よりも、困難な状況になった時、真にその力を発揮できるかどうかが現れるのだと思います。SG United を合言葉に、多くの人が力を合わせて進んでいく姿からも多くの学びがありました。

 

*

 

適当さ がこんなにも強みになっているのに気づいたのは、今年の大きな発見。これもコロナ禍で想定外、今までにないシンガポール人の姿、行動パターンを見れたことからの気づきでした。わたしのシンガポールとシンガポール人への興味は尽きず。シンガポールてどんな国? シンガポール人てどんな人? この問いへの追求はまだまだ続きます。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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