総選挙~選挙戦を通して直面するシンガポール社会の歪みと国民の葛藤を感じて

選挙戦最終日9日目。

 

今日1日残っていますが、左右に大きく揺さぶられ様々なことがあった9日間でした。国民の喜怒哀楽さまざまな感情がダイナミックに混ざり合うのを感じました。選挙戦を通してシンガポール社会にある歪みにも直面し、対立、分断、批判から、私自身、部外者でも苦しいなぁと感じる場面がたくさんありました。また与党、野党ともに失望を感じた面も少なからずありました。細かい事は今の時点で書く内容ではないと思うので、結果が出た後に機会があればシェアしたいと思います。

 

今回初めての選挙など若い有権者や、選挙戦での演説や周りの意見を聞いて決めようと考えていた人は振り回されたのではないかと思います。

 

支持政党が決まっている国民も様々な葛藤を感じたことと思います。我が家では小学生の娘も含めて、シンガポールのこれからについて、政治について、政党についてたくさん話し合い、娘にとっても良い機会となりました。政党はどうして Party と言うのか、子供ならではの疑問が出てきたのも良かったです。そうだよね、Party と言えば、Birthday Partyや Christmas Party とか楽しいことに結びつくはず^^

 

私は今後シンガポール国籍取得を考えていることもあり、今回の総選挙については夫とも議論を交わし、今まで外国人として見てきたシンガポールを、シンガポール人になったつもりで今までとは違う視点で捉えることにもトライしてみました。

 

すでにある価値観や考えをないことにして、いったん横に置く作業はとても難しいですが、置かれた立場が違うと、見ている世界も、感じていることも全く違うことに気が付きます。今まで自分が持っていた考えも偏っていたことに気が付いたりしました。だからと言って考えが 180度変わったのではなく、多面的に物事を見て考える良い機会となりました。

 

1つ思っているのは、シンガポールに限らず、特定の政党に属する政治のやり方は今の時代に合わなくなっているのだと思います。かと言って同じ組織の中で派閥ができて対立し合うのも好ましくないですが、お互いがお互いにない部分を対立や批判ではなく、補完し合って共に進んでいくやり方は政治だけでなく、企業や組織のあり方、個人のあり方としても世界的にそのような方向へ進んでいます。

 

9日間の揺さぶられるようなプロセスは、国民にとって最良の判断をするための必要なプロセスだったと感じます。

 

明日のクーリングオフデイに向けて、過熱した思考や感情をリセットして、国民のエネルギーがより良い物を生み出す方向へ向かいますように。

 


もしかするとリー首相の選挙ポスターは今回で最後かもしれないと、たくさん写真を撮った中のいくつかです。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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