シンガポール次期大統領選 ~ ターマン氏がシンガポール大統領選に立候補

先週シンガポール世間をちょっと驚かせたニュースが 2つありました。 1つめの競馬場閉鎖決定については記事にしたので、2つめのニュース、9月に行われるであろう次期大統領選挙について触れていこうと思います。

 

シンガポール大統領の任期は 6年。シンガポール初の女性大統領となった現在のハリマヤコブ大統領は 2023年9月で 6年の任期満了。大統領は国民投票で選ばれるため、そうすると次の大統領は誰に…? と、任期満了が近づくに当たって、次期大統領に関するニュースがあがるようになったこの数ヶ月。   

  

まず最初にニュースになったのは、5月末、ハリマ大統領は熟考した結果、次期大統領選挙への続投はしないとの声明を発表しました。ということは誰が、どんな人物がシンガポール大統領に…? ミスター〇〇か? それともミスター△△か… などと噂が上がる中、誰もが予想しなかった大物が大統領に立候補するとのニュース。

     

6月8日 そのニュース速報見たときは驚きましたね。上級大臣であるターマン氏が大統領選に立候補するとのこと。おぉぉぉぉ! これはすごいニュース。ターマン氏は、長年シンガポール首相にと言われ続けてきた実力、信頼、人気ともに勢揃いしている国民からの信頼の厚い方。インド系の方ですが、中華系国民からの信頼が厚いのも特筆すべき点。

     

ターマン氏の揺るぎない国民からの支持を考えれば、彼が大統領になるのは確実で、他のどんな人が立候補しても勝ち目はないに決まっている。それゆえに、他に誰も立候補しない可能性があり、無投票で大統領になる可能性大であった。(その後、とある実業家が大統領選に名乗りを挙げたため、大統領選は行われる方向で今動いています。)    

 

シンガポールの政治は基本的にクリーンであるものの、政治と権力が絡む世界であり、その舞台裏にはクリーンでない闇と影の部分が確実に存在します。現在のハリマ大統領はまさに政治権力によって、国民に選ばれずに無投票で大統領になった大統領。ただし、ハリマ大統領本来の誠実な人柄ゆえ、彼女らしいやり方でこの 6年間、大統領として堅実着実に国民の信頼を得てこられた方。

     

だから 6年後の今年、ターマン氏が権力によって大統領に仕立て上げられたかそうでないかは (これは誰にも分からないことであり) 百歩譲って別問題として置いても、今回も再び無投票で、国民によって選ばれない人物が大統領になることは、シンガポール社会にとって不健全なことなのです。

 

複雑に絡み合う事情があっても、ターマン氏が大統領になることは間違いのないところで、ターマン大統領誕生の瞬間は多くの国民が心待ちにしていることでしょう。私もとても楽しみです。 8月 ナショナルデーが終わると一気に大統領選挙に動いていくと思われます。

 

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