総選挙 立候補届け出日 ~ 総シャッフルにサプライズの連続

Nomination Day
今日は総選挙の立候補届け出日

 

今週からシンガポールの学校は全学年通常登校になり、娘を学校に送った後、我が家は夫がまだ自宅勤務しているため、今朝から立候補のアップデートで次々と入ってくるニュースに釘付けでした。

 

Straits Times では GE2020: 5 surprises on Nomination Day と、”総選挙立候補 5つのサプライズ” とタイトルをつけた記事もありましたが、サプライズ 5つどころか、特に与党 PAP の出馬戦略は選挙区、候補者ともに今までにない総シャッフル、総入れ替え、といった印象で、我が家では夫と2人大騒ぎでした。

 

2011年、2015年と近年の過去2回は、与党優勢とは言え野党の歴史的大躍進でかなりヒートアップしましたが、今回はコロナ禍 例年とは違った形で熱い総選挙になっていきそうです。コロナがなかったら、もっと違う要素で過熱したでしょうし、これからコロナと共存しつつ国がどう舵取りをしていくかは国民の日常生活に直結する最大の関心事でもあり、結局のところ、コロナでもコロナでなかったとしても、今までにない熱い選挙戦になるのは間違いのないところです。選挙当日 7月10日まで目が離せません。

 

【選挙区について】

選挙区は
1) SMC (single member constituencies)
小選挙区 – 1つの選挙区に1人の候補者

2) GRC (group representation constituencies)
グループ選挙区 – 1つの選挙区に4名または5名の候補者を立てる
この場合、1つのグループ選挙区に1人は華人以外の立候補者を立てる決まりがあります

 

2種類の選挙区の組み合わせで、今年の総選挙は
14 の SMC(小選挙区)
17 の GRC(グループ選挙区)
合計31の選挙区から93人が選ばれます。

 

お住まいの地域からどんな方が出馬されているかは、こちらのサイトに郵便番号を入力すると、どの選挙区に属しているか分かります。

 

Straits Times による一目でわかるインタラクティブマップはこちら
文字をクリックで選挙区と立候補者が分かるマップに飛びます
必要な情報が一目で分かり、使い勝手のよい機能的なマップです

 

私が過去経験した総選挙は 2006年、2011年、2015年の3回だけですが、2000年代に入ってから PAPでこれだけ総シャッフルしたのは初めてのことではないかと思います。PAPからは今年20人の議員が引退され、その代わり27人の候補者が加わったこともあり、新旧世代交代になると先日も記事にしましたが、首相交代、ポストリー時代に入る歴史的な第一歩となっていきます。

 

例えば、我が家は Sengkang GRC ですが、前回とは区割りが少し変わったこともあり 今回 Sengkang GRC からグループで立候補する PAP の4名は、1名を除いて3名は総入れ替えでメンバー構成に驚きました。お昼過ぎ早々に我が家の近くでは選挙ポスターが上がっていたのも超速な早さにびっくり。

 

 

様々な見方があり、与党が圧勝するといった見方やニュースもありますが、私は結果が出るまで全く分からず楽観はできないと感じています。近年の政治批判、野党支持勢力は現政権への脅威でもあり、日頃シンガポール人と接していると、現政権を支持する人も多いものの、国民第一主義(野党支持)が重要だと考えている人が多い事を肌で感じるからです。

 

野党勢力が強くなることでシンガポールが世界の中で国際競争力を失うことは国の存続に関して死活問題であり、一時的、短期的に国民への利益はあるかもしれませんが、長期的に考えて国民にとって利益となり得ない面が大きくあります。ただしこれは外国人から見たシンガポールであり、野党を支持するシンガポール人と感情的ではなく建設的に話すと、彼らには彼らなりの意見、考えがあり、シンガポール人にしか分かり得ない実情、外国人の知らない実情があり、盲目的に現政権を批判して野党を支持しているわけではないので、とても難しい現実があるのを感じます。

 

外国人は投票できませんが無関係ではありません。5年に1度の総選挙、国民の意見が飛び交い、国じゅうのエネルギーが総選挙に向かうのを生で感じる貴重な経験になると思います。

 

オンラインでの選挙演説は早速今晩から始まります。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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