旧暦7月 ハングリーゴースト ~ 地獄の門は夜23時に開く

今年もハングリーゴーストの時期になります。

 

ハングリーゴーストについてはこれまで何度か記事にしているので簡単に要点だけで。

 

【ハングリーゴーストとは?】

旧暦 7月のハングリーゴースト、ハングリーゴーストフェスティバルと呼んだり、中元節とも言います。旧暦 7月であることから英語では 7 month セブンマンス と呼ばれるのも一般的。死者の霊、魂がこの世に帰ってくると考えられ、日本のお盆期間中、先祖様の霊をお迎えして お送りする迎え火、送り火や茄子ときゅうりの乗り物をつくる習慣があるのと同じ風習です。

 

ハングリーゴースト Hungry Ghost は文字通り ‟お腹を空かせた幽霊” の意味。供養されずに寂しい想いをしている霊、さまよえる魂たちがこの世にやってきて、お腹をすかせて悪さをすると考えられているため、道端のあちこちに食べ物をお供えし、お線香を捧げ、紙のお金やお札(おふだ)などを燃やして供養し、魂を静めるために祈ります。

 

ハングリーゴーストって何? という方は、ハングリーゴーストに関する過去記事を読んでみて下さい。

 

今年のハングリーゴースト期間は 7月29日~8月26日
初日  2022年7月29日 : 旧暦7月1日
中元節 2022年8月12日 : 旧暦7月15日
最終日 2022年8月26日 : 旧暦7月29日

 

明日 7月29日が旧暦 7月1日。ハングリーゴーストの初日に地獄の門が開いて、お腹を空かせた彷徨える魂たちがこの世にやってくると信じられています。一般的には日付が変わる深夜 0時を起点に考えられていますが、ご年配の方や、このような風習を重んじている方の中では、前日の晩 夜23時に地獄の門が開くと考えられています。

 

昔々中国、日本でも使われていた 24時間を 2時間ずつ十二支の干支に当てて、子の刻 (ねのこく) などと呼んでいた時法の名残で、いちばん最後の干支、いのしし 亥の刻は 21時から23時、1日は 23時に終わると考えられていたからです。

 

* 十二時辰に関する詳細は Wikipedia をご参考ください。

画像はオンラインよりお借りしました。

 

地獄の門が開いて霊が彷徨うなんて、そんな古くさい風習は馬鹿げているなどと感じる面もあるかもしれませんが、霊に対してふざけたり、からかうようなことはせず、敬意を払うのが一番です。怖いものでもないのですが、この期間中は気を付けた方がよいことがあります。

 

– 結婚などお祝いごとを避ける。
– 新規開店、オープニングイベントなど極力控えます。 
– 引っ越ししない、改装工事をしない。
– 不動産、車など大きな買物をしない。
– ビジネスでは大きな契約、取引をしない。
– 川、プールなどむやみに水場に近づかない。(特に夜は注意)
– 旅行はできるだけ避ける。
– 夜遅くまで外出しない。(特に霊的感覚の強い方は注意)

できるだけ地味に粛々と過ごすことを心がける月なのです。

 

コロナからの回復途中、規制もなくなりつつ、街も人も賑わいが戻る中、今一度少し意識して気を付けた方がいいメッセージでもあると思い、記事にしました。皆さま穏やかな旧暦 7月となりますように。

 


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