Heng副首相 次期首相辞退で、次期首相選びは振り出しに

昨日夕方 衝撃のニュース速報でした。

 

次期首相候補として最有力であった Heng 副首相が次期首相辞退のニュース。

 

真っ先に まだ仕事中だった夫にメッセージ。BIG NEWS!!

 

何? TOTO 当たった? とおどける夫。

 

 

*

 

本題です。

 

辞退の理由として

– より若手にシンガポールの未来を託した方が望ましいと判断した。
– ご自身の政治家としてのキャリアよりもシンガポール全体の利益、将来について熟考した上で判断した。
– 2018年に次期首相候補となったが、その後コロナにより世界情勢が一変した。シンガポールも非常に厳しい状況にあり、コロナからの回復には長い年月がかかること、コロナ後の国づくりを推し進めるに当たり長期的に考えて若手に託したい。

 

といった理由から、Heng副首相は次期首相を辞退。

 

イスタナで行われた政府記者会見 約75分

 

記者会見をじっくり見ると、真相は語られていないように感じます。

 

Heng 副首相自ら辞退したのか? おそらくそうなのだとは思いますが、それだけではない事情がありそう。2016年 脳卒中を患った Heng副首相。2018年に次期首相候補となった時も、国民からは再発のことが心配されましたが、回復後から今に至ってお元気そうな様子。ご本人もそのことに触れ、その後回復しています、元気ですと話されています。

 

ただ 脳疾患は定期的な診断でリスク予知もでき、健康上の理由があることも考えられます。また、会見の中でご家族とよく話し合ったというフレーズが何度か出てきたこともあり、ひょっとすると何かしらご家庭の事情があるかもしれません。今回次期首相辞退、副首相のポストはそのままとなりましたが、財務大臣からも退くこととなりました。

 

また、記者からによる質問で、昨年の総選挙の結果が辞退につながったかどうかと聞かれ、それについては辞退と関係ないと答えていらっしゃいましたが、その答えが来るのは当然であり、少なからず関係あると見るのが普通でしょう。

 

昨年の総選挙で、長年のタンピネスからイーストコーストへ選挙区を変えた Heng副首相。イーストコーストでは野党地区になってもおかしくない結果で、首の皮一枚つながった状態での辛勝でした。このままでは、次の総選挙では野党地区になってもおかしくなく、正直なところ、国民から支持されていないことがはっきり分かったのです。

 

辞退のニュースは衝撃でしたが、一呼吸置いた後、私はその方がいいと思いましたし、多くの国民も最良の決断と感じた人が多いでしょう。昨年の総選挙結果を経て、このまま Heng 次期首相で進めるのは、政府にとっても国民にとっても不安とリスクが大きくなるばかりだと目に見えていました。

 

起こるべくして起きている事と感じ、振り出しとなってまたエネルギーが必要になるものの、良い軌道修正になることでしょう。そしてそう期待したいです。強いて不安があると言えば、今回 Heng 副首相 表向きには年齢を理由とされましたが、リー首相も来年 70歳。これまでにも、今回の会見の中でもできるだけ早く首相ポストを次に渡したいと話されています。大変さを見せるようなことはないですが、時折お疲れの様子も垣間見えたり、想像を超える激務でしょう。本当にすごい方!といった感じでスーパーマンのようですが、年齢からして無理にも限界があると感じます。記者会見で、首相引退時期を少し延ばすと発言されましたが、精神的にも身体的にもこれ以上の負荷がかからないように願うばかり。

 

写真は Straits Times 記事より

 

新たな次期首相、有力候補は 3人でしょうか。誰になってもおかしくなく、誰がなっても実力も信頼もあり、こちらについてはあまり心配なさそう。次期首相候補については改めてまた近いうちに触れたいと思います。直近の注目は、今月中に内閣の入れ替えがあります。昨年の総選挙後と同じく、コロナで大胆な変更はないように思いますが Heng 財務大臣が退任することが分かっているので、再びちょっとした おぉっ! というニュースになりそうです。

 

Straits Times 記事

 

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