「ママショップ」とはインド系雑貨店のこと。
お母さんの意味のママではありません。タミル語で mamak は、おじさんの意味。親しみを込めて、おじちゃんの店といった意味で、HDB 階下、ホーカーやマーケットに隣接してある、インド系オーナーが経営する商店をそう呼びます。華人が経営する同様の商店は中国語で雑貨店 (杂货店) または provision shop と呼びます。同じ日用雑貨店でも華人経営とインド系では置いている商品が違うので、インド系のお店のことを区別してママショップと呼びます。
昔は今ほどスーパーの数も多くなく、MRT、バスと移動手段も今ほど便利ではなかったので、ちょっとした買い物や日常生活のニーズを満たすために、徒歩圏で必要な物が揃う日用雑貨店が重宝されていました。しかし、ンガポールの発展と共に、古い雑貨店は少しずつ姿を消し、現在、古いお店はヘリテイジ的存在となっています。経営者もご高齢の方が圧倒的に多いです。
数が減ったとは言え、必ずどこの街にもあるママショップ。特にママショップには華人経営の商店にはない、独特のインド系食材、保存食などが多く、歩いていてママショップを見つけると、買うものはなくてもついつい引き寄せられるように入ってしまいます。
インドスパイスが揃っています
最近初めて見つけたおもしろい物
ギーラスク、バングラデシュの食品会社でバングラデシュ製でした。
マンゴラッシー、濃厚で美味しかった!
ママショップ、中華系の日用雑貨店ともに薄暗いイメージで、小汚く、清潔感に欠けるため、シンガポール人でも積極的には買いたくないと思う若い世代が増えているのも現実。清潔感で気になる方は行かない方が良いですが、他では売っていない個性的な物にわくわくする方、ローカル色濃いものがお好きな方には、心躍る楽しい場所。おもしろい物があるなぁと思ってじーっと見ているとお店のおじちゃんが声かけてきてくれたり。
ママショップ、どこの街にもあるので、ご自宅にいちばん近いエリアで見つけてみて下さい。
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