雨の日、シンガポールの街角で出逢う優しさ

雨模様が続くシンガポール。昨日の夕方から降ったり止んだりの繰り返しでずっと降り続けています。

 

ざーっと降った後は、さっきまでの狂ったような降り方が嘘のように、雲が切れてまたすぐにカーっと晴れるのが特徴的な南国のお天気。今朝も早くから強く降ったので、少し経てば晴れてくるだろうと思ったら、午前中も止まず、お昼になっても止まず。午後になっても止まず、夕方になろうとしているのに、まだしとしと降り続いています。こんな降り方はめずらしいですね。

 

今朝 7時ごろ。強く降ってしばらく暗かったです。

 

午前中は用事があったので出かけました。MRT を降りたら雨が止んでいたらいいなぁと思いましたが、その期待は外れ、地下から地上に上がると雨はまだ降っていました。

 

けっこう降っていたので、傘をさして駅からつながるショップハウスの屋根伝いに歩きます。軒下を歩くだけでずいぶん違いますが、所々現れる、小道を挟んだ屋根のないスペース。屋根伝いに雨が流れてその部分だけ強く水が滴ってくる部分。すぐ前を歩いていたインド系の女性が傘を持っていなかったので、一緒にどうぞと声をかけて 2人で傘に入って 2ヶ所屋根のない小道を一緒に渡った後、彼女はありがとう、こっちだからと言って、別の小道に折れてショップハウス伝いに歩いて行きました。

 

雨の日、横断歩道の手前、屋根のある所で信号が変わるのを待っていたら、さっと傘の中に入れてくれた人。ホーカーで持ち帰りの食べ物を買っているちょっとした時間に雨がざーっと降ってきて、向こう側の駐車場へ渡れずに娘と屋根の下で待っていたところ、わざわざ他の傘を持って戻ってきて、使いなと言ってくれた人。

 

今まで何度もそんな優しさに出逢ったことがあるから、私も逆の立場になったら戸惑うことなく、そうできるようになりました。

 

電車、バスでの席の譲り合いや、街角での何気ない人の優しさ。シンガポールではさっと手を差し伸べてくれる人多いと思います。経験されたことがある方も多いでしょう。

 

午後、家に帰ってきても今日はしとしと降り続きます。出勤している夫から何やらオンラインで買ったデリバリの物が届くから受け取っておいてとメッセージ。間もなくデリバリの人が来て受け取り。ありがとう、雨が強いから気を付けてね、とデリバリのおじちゃんに声をかけたら、今日は朝からずっと降って止まないね、と。そんなちょっとした一言のやりとりが心を和ませてくれました。

 

雨がいっぱい降っている日に使うお気に入りのシンガポール傘

 

このシンガポール国旗デザインの傘、もう何年も前にイスタナオープンハウスで買ったもの。いつ頃だったか覚えていないのですが、かれこれ 10年近く経ち、ちょっと壊れている部分もあって、かなり使い古しています。同じデザインの傘があればまた買いたいと思っているのですが、なかなか見つからなくて。

 

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