先日の首相スピーチ後にあった対策本部による記者会見での 1シーンが話題になり笑いを呼びました。ご覧になった方も多いと思います。
発端となったのはこちら
SGAG という主にシンガポールの出来事についてユーモアや皮肉を織り交ぜて発信するソーシャルメディア。特に政治関連、コロナ関連の話題は、国民の関心が高いこともあり笑いがとりやすいのも特徴。
記者会見の質疑応答で、ある記者からの質問に誰が答えるか? となった時。他の お2人が右 (向かって左) を見てLawrence 回答して、と目で合図。それに応じて、えっまた俺が答えるのかよ…の図。
なぜ話題になったかというと。SGAG による投稿に対して、 Larence氏ご自身がこの投稿見たけど面白かった。とご自身で投稿をされたから。
さらにその投稿に対して
Ong氏 : “Lawrence, next time you can ‘eye power’ me back!”
Lawrence : “Sure mate… can’t wait for the next conference.”
とやり取りがあったことで、国民からの注目が集まり、この一連のやりとりがニュースでも取り上げられたほど。
■ そのニュースはこちら Straits Times 記事
話題の中で出てきたシングリッシュが Kena Arrow と Eye Power の 2つ。また Lawrence氏、Ong氏 お2人の政治的背景、立場を理解していて、かつシングリッシュの本意が分からないと面白さが半減してしまい、日本人が理解するにはちょっと難しいジョークだったかもしれません。
■ Kena Arrow
Arrow は英語そのまま。kene arrow で矢を向けられているの意味。矢のターゲットになることから、やりたくない事を押し付けられるの意味になります。
■ Eye Power
英語そのまま「眼力」の意味ですが、シンガポールでは皮肉として使われる言葉。眼だけ使って仕事をしていない、見ているだけで何もしない人の意味。
シンガポール人が最強だと思うところ。いろいろあるのですが、これに尽きます。常に遊び心があってユーモアを忘れないこと。私の今までの経験で、緊張が張り詰めるようなシリアスな場所へ行けば行くほどそれを強く感じました。
例えば政治だったり、このような記者会見の場所。真面目にやらないといけない、真剣にやらないといけない。当然ながら真剣に臨んでいるのですが、必ず「遊び」と「(緩みの意味の)あそび」があるのを感じ、堅くないのです。そしてその切り替えが絶妙に上手。締めるところは締める、必要なくなったら緩める。コロナ対策はまさにそのもの。
政治家以外でも社長、上司、先生、コミュニティのリーダー、身近な生活の中でも人の先に立つ人ほど、遊びとあそびを上手に備えている人が多いです。堅くなったり、かしこまる必要がないから自然体。
シンガポールが様々なことを上手に進めるのは、スマートな面以上に「遊び」と「あそび」があるからだと思います。
そこが好きだよシンガポール人。
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