レトロ食器、ビンテージ食器などご興味ないかなと思ったのですが、昨年 10月に記事にした中国レトロ食器について。どこで買えるかお問い合わせを度々いただき、お好きな方が割と多いことにびっくり。
レトロ食器の何に魅かれるかというと、それはご縁。もう生産されていない物ばかりなので、同じデザインのお茶碗 5個、お皿 5枚で欲しいと思っても揃っている物は (中にはありますが) 少なく、レトロ食器との出逢いは「ご縁」。直感で欲しいと思った物はその時に買わないと、次に買おうと思って行った時あるかどうか分からないです。ある程度数が揃っているお店でも在庫はある物だけ。
食器屋さん、デパートなどのように揃った食器セットが綺麗に並べて売られているわけではないので、自分で時間をかけて掘り出し物を見つけたり、長く置かれていて埃をかぶったような物も多いです。揃っていない物どうしを、これとこれならデザインが合うかなと考えたり。デコボコ感満載の中から自分で好きな物を見つけ統一感を出したり、自分だけのコレクションをつくるのがレトロ食器の魅力。
それは人との出逢いでもあるような。キーワードは 「ご縁」「直感」「ストーリー」家に帰って使い始めると、あぁあそこのお店で探したお皿、あそこのお店のおばちゃんに安くならない？ って言ったなぁ、想い出すお店のおじちゃん、おばちゃんの顔、友達とワイワイ言いながら何時間も探したんだ。などなど。買った時のストーリーを想い出したり、使うたびにどこか懐かしい感じがするのがレトロ食器の魅力。
レトロ食器、ビンテージ食器が買えるお店、限られていて数少ないです。特にシンガポールでは古いお店はどんどん少なくなり、後継者もいないでしょうから、レトロ食器を置いているような商店は限られています。
そんななか、ひときわ個性的なレトロ食器を扱っているお店に出逢ったのは一昨年。
Sims Vista マーケット内の一角。小さな店舗にぎっしりと詰まったレトロ食器の数々。中央のスペースに人が 2人立てるぐらいです。コレクションの数に感動。他では見たことがないような個性的なデザインの食器がいくつもあります。
ご夫婦でお店を切り盛りされていますが、ご主人は無口な感じで、ここではおばちゃんと仲良くするのが◎ こういった食器、値段はあってないようなものなので、おばちゃんの中でこれ以上は下げられないといった基準はあると思いますが、いくつかまとめ買いすれば多少は値下げ交渉も可能。値札はありませんので、いちいち聞いて下さい。
面倒な作業ですが、こういった食器に値段がついているお店は少なく、スーパーでお買い物するのとは違うので、それも楽しみのひとつ。あれこれ物色して値段聞くだけ聞いて、買わなくても大丈夫。買わない時は、なーんだ買わないのかといった顔もされますが、値段を聞いてついでにお喋りすれば、日本人の場合はすぐに覚えてくれます。また買いに来るねと言っておけば OK、そして気の良いおばちゃんなので何度か行くとすぐ仲良くなれます。
ここのお店の特徴は種類が豊富なこと。お茶碗、お皿の他に、コーヒーカップ、急須など。お茶碗とお皿のデザインの種類も他にはないデザインが多く、思わず買いたくなってしまう物ばかり。在庫あるのみ。それは最後の 1枚、1個だよといった食器も多いです。おばちゃんとお喋りを楽しんで、いろいろ聞いてみて下さい。ストーリーが想い出せるような愛着の湧くレトロ食器に出逢えますように。
Sims Vista Market & Food Centre 内
49 Sims Place Singapore 380049
このマーケットで雑貨がある一角は 1本しかないので行けば分かります。
Aljunied 駅から徒歩 5分ぐらい
お店は早朝から開けて13時頃には閉まります。
早じまいする事もあるので行く場合は午前中早めで。
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イラスト提供 Instagram @singapolah
