シンガポールでチキンライス、肉骨茶など庶民的なローカルフードを食べると鶏のデザインの食器がよく出てきます。外ではプラスチック製のものが多く、安っぽい感じがしますが、陶器のものは、自宅用にお皿、お茶碗、れんげなど、いくつかセットで揃えると安価な割に安っぽさを感じなく、むしろ懐かしく温かい感じがするのは、庶民の日用品として受け入れられ親しみを感じるからでしょうか。我が家にもいろいろ揃っていてよく使っています。
鶏 の中国語の発音は jī 、おめでたいことを表す 吉 の発音は jí と発音が似ていることから鶏は縁起がいいということで、普段使う食器に鶏がデザインされるようになりました。
もともと中国で使われていた日常使いの食器で、中国陶器の名産地と言えば景徳鎮 (けいとくちん) 昔々は景徳鎮製のものがほとんどでしたが、近年シンガポールのお店に出回っている鶏柄食器の多くはタイで大量生産されているものがほとんど。
ご自宅での普段使い用、本帰国される前にまとめて買う方、アジアのお料理教室をされている方などにも人気の鶏柄の中国食器。
この鶏柄食器、多くの所に置いてありあちこちで売っています。HDB階下の日用雑貨店やマーケットで見かけますが、一番多く扱っているのはこちら。
チャイナタウンにある 海生百貨 Hai Seng
鶏柄食器は白いシンプルなデザインと、青いラインが入っているデザインの2種類がありますが、白も青もどちらも数多く揃っているのが Hai Seng
店頭の写真、お店の方に許可を得て撮っています。
我が家で使っている鶏柄のコーヒーカップ、Hai Seng で購入したものです。
他にティンカットと呼ばれる東南アジアで使われる段々になったお弁当箱も扱っています。もともとは一色でもっとシンプルだったものですが、今風にカラフルにデザインされています。
こちらのお店、住所だけでは地図を見ても場所が分かりにくいです。チャイナタウン駅から大通り New Bridge Road を Outram 方向に向かって歩き Keong Saik Road を左に入って道なりに歩くと、Chinatown Complex の門があります。この門がある細い歩行者しか通れない通り沿いにお店がたくさん並んでいて右側にあります。
歩行者しか入れない商店街の通りにあります。
鶏柄の食器は庶民的でよく知られていますが、それよりも更にレトロ感が増し、コレクターも多いビンテージ中国食器。1960年代、70年代につくられたものが多く、もう製造していないため販売しているお店が限られていて、在庫もあるだけのものがほとんど。ebay などオークションサイトでもよく見かけます。
この卓球をする少年少女のお茶碗は多くの華人の方が懐かしいと思うデザイン。今でもたまに目にする機会はありますが、コレクターの方が個人的に売っていたり、お店では置いていても数が揃っている所はほぼありません。私は結婚した時にお義母さんから5つセットで譲り受けました。結婚した頃は、レトロな物に興味がなかったので当時は嬉しく思わなかったのですが、今では貴重な物になりました。
最近ビンテージ中国食器を売っている小さなお店を見つけて買ったのがこちら。洋食器のようなデザインですが中国製。詳細分からないのですが、日本の洋食器からインスパイアされて中国で製造したものではないかと思います。このデザイン、プラスチック製のものはホーカー、コーヒーショップでよく見かけるレトロ柄ですが陶器の物はめずらしいです。
赤 (濃いピンク) で揃えたかったのですが、小皿はもうブルーしかないよと言われ。お店で赤と青隣どうしに置いてみたら色違いでもマッチする感じだったのと、後で欲しくなってももう入手できないかもしれないと思って買ったのですが、お店のおばちゃんにも、もう在庫はこれだけよと言われました。ビンテージとは思えない破格値でした。
こちらのビンテージ食器屋さんは、マーケットの一画で超雑多に食器を売っていました。私が今まで見たビンテージの中では一番安く一番品揃え豊富でした。お店の詳細は今回はひみつ。もし本当にビンテージ品がお好きで探している物があるといった方は個別でお問い合わせください。
日本人女性の方だとカラフルで綺麗なプラナカン食器、陶器がお好きな方が多いと思いますが、ビンテージ中国食器は中国の歴史とも深く関わりがあり、他の食器にはない趣き、魅力があります。
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イラスト提供 Instagram @singapolah