旧正月 ~ 金運アップにあやかりたいお金の神様

旧正月時期になると登場するこちらの方、ショッピングモール、ホーカー付近などあちこちで見かけると思います。日本ではあまり馴染みがありませんが、華人の方々にはおなじみ、道教の神様でお金の神様、財神さん。

 

 

五路財神といって 5人の財神さんがいて、それぞれ東西南北と中央を守り、方角ごとに違う役割があります。五路財神 5人全部を祀ると全方角から金運を呼び込むことになり、金運をもたらす有難い神様。5人の中でもリーダー役で中央を守るのがいちばん親しまれている財神さんです。

 

元宝

 

財神さんは 元宝 (中国語:ユエンパオ) を持っていることが多いです。片手で持っていたり、両手で持っていたり、持っていないこともありますが、旧正月時期に登場する財神さんの多くは元宝を持っています。写真の財神さんも向かって左 (右手) に元宝を持っています。元宝は貨幣が登場する以前の、昔の中国のお金です。

 

元宝、お飾りなどあちこちで目にします

 

餃子の形はこの元宝に由来しています。年が入れ替わることを中国語で「交子 jiāo zi」と言い、餃子 ぎょうざの中国語 jiǎo zi は、それに由来しています。中国で大晦日に餃子を食べて年越しする習慣があるのはその為で、餃子はおめでたい食べ物、餃子をたくさん食べると金運に恵まれる言い伝えがあります。

 

餃子を食べるのは中国東北地方の習慣。シンガポール華人のルーツは中国南方のため、シンガポールでは旧正月の年越しに餃子を食べる習慣はありません。チャイナタウンにある東北人家という庶民的な中華料理屋さんは在星日本人の方にもよく知られていますが、シンガポールで美味しい餃子を出す中華料理屋さんの多くは、シンガポール人経営のお店ではなく、中国東北地域からシンガポールに移住されてきた方が経営されているお店です。お店に入ると店員さんが話している中国語が違います。

 

如意

 

写真の財神さんが向かって右 (左手) に持っているのは如意。先日、中国結びの如意結びについてご紹介しましたが、如意そのものがこちら、写真ではちょっと見づらいですが緑色の棒のような物。如意は吉祥の象徴で、僧侶がお経を読む時に手に持つ仏教用具。元々は背中をかく道具、背中がかゆい時に思うままに掻くことができることから、如意、思いのままにという意味になりました。

 

旧正月時期はあちこちで財神さんを見かけるので、どんな物を手に持っているかも見てみると面白いです。

 

我が家の近くのフェアプライスにもいました!

 

お金の神様なので、旧正月以外でも普段から商店などには財神さんを祀ってあることが多いです。頭より上の方に祀ると良く、お店だと天井に近いところ、ちょっと高いところに、五路財神と書いてあるお札のようなものが壁に貼ってあったり、肖像や神様そのものばかりとは限りません。

 

街で財神さんを見かけたら金運アップにあやかってみてください。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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