旧正月の縁起物 ~ 1本のひもからできる中国結び

旧正月時期、街角やお店で目にするお飾りや食べ物には吉祥の意味があります。旧正月シーズン中に少しずつご紹介していきたいと思います。

 

このようなデザインのお飾りよく見かけますよね。1本のひもでできています。

 

中国結びの歴史

 

1本のひもからできる 中国結び Chinese Knot 中国結びの歴史は古く紀元前まで遡り、文字ができる前からあったという説もあります。古くは王族など身分の高い人たちの生活の中で使われていましたが、時代と共に庶民の生活にも広く行き渡るようになり、伝統的な側面を持ちながらも今ではよりカジュアルに進化しています。

 

中国語の「結ぶ」は日本語と同じ意味で  ”結婚” の文字に代表されるように、ご縁が結ばれる、愛が結ばれる、家族団らんといったおめでたい意味が強く、縁起物として好まれるようになりました。旧正月はもちろんのこと、結婚、長寿、健康、幸せ、安全、成功を願うおめでたいことならどんなシーンにも好まれ、お飾りから現在ではストラップのようなカジュアルな物など、日本のお守りに似た存在でもあります。

 

思いのままに 『如意』

 

『如意』(ルイ rú yì) は中国語で思いのままに。思ったように事がうまく進むようにの意味。如意を使った吉祥言葉は 万事如意、吉祥如意、平安如意 など多数あります。

 

中国結びの中でいちばんポピュラーなのが如意結び。シンガポールでは 如意 ルイ。実際の発音ではルーイーと伸ばすように聞こえ、ルーイーと呼ばれるのが一般的。

 

ピアスなどアクセサリのデザインでも見たことがあるのではないでしょうか。シンガポールの老舗貴金属店 Poh Heng では結婚向けに素敵なルーイーデザインのジュエリーセットを販売しています。

 

画像は Poh Heng ウェブサイトより

結婚用のジュエリーとして販売されている物ですが、節目のお誕生日や結婚10周年記念などにも良いかも。日本ではあまりないデザインですが中華圏では人気のあるデザイン。

 

ルーイーのデザインは ∞ 無限にも似ていることや、一筆書きデザインなことから永遠の意味があり、特に華人女性に好まれます。先の 1枚目の写真 (赤いひもでできているもの) は正確には盤長結びといい、他にも中国結びの種類がたくさんありますが、総称してルーイーと呼ばれることが多いです。小ぶりのものをポーチにつけたり、ご自宅の中だと引き出しの取っ手にひっかけたり、色も赤だけでなくピンク、黄色、青、緑などいろいろあるので、インテリアとしてアクセントにも使えます。縁起ものなので良いですよ。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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