幻想と現実を独特の世界観で表現 ~ シンガポール人アーティスト Lee Kow Fong さん (2)

独特な世界観で幻想と現実を融合させ、シンガポールの日常風景をイラストで表現されるシンガポール人アーティスト Lee Kow Fong さん

プロになるまでの道のり~前編はこちら

 

コロナ禍のシンガポールを描いた作品について

 

最新作品についてお伺いしました。コロナでいろいろな影響を受け大変な方も多いと思いますが、と周囲への気遣いの一言で始まりました。幸いなことに Kow Fong さんは大きな影響を受けることなくイラスト製作に集中することができたそうです。特にサーキットブレイカー中はコロナ禍を乗り越える気持ちを込めた作品を作りたかったと話されました。

 

What is the message I want to deliver ?
私は作品を通してどんなメッセージを届けたいのだろう?

 

外に行けないとか、マスクをしないといけないとか、起きている現実は受け止めなければいけない。でも悲観する必要はなく「大丈夫だよ」というメッセージを込めたかったんです。代表作のひとつ 「プレゼント」について作品の裏にある想いをお聴きした時、打たれるものを感じて涙が出てきそうになりました。イラストの制作秘話を聴いて泣くのも恥ずかしいなと思い、こらえたのですが…。

 

プレゼント (A Big Present)

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HDB階下、ボイドデッキによくある、石でできたテーブルと椅子。サーキットブレイカー中は、テープが貼られて使えないようになりました。これを子どもたちが見たらどう思うだろう? テープが貼られて悲しい気持ちになるかな。

 

I asked myself.
私は自分自身に問いかけました。

 

視点を変えると、テープが貼られたテーブルと椅子はリボンがかかった大きなプレゼントのように見えました。子どもはお母さんにママ、プレゼントだ! プレゼント開けてもいい? と聞くのですが、お母さんは、開けてもいいけれど今は開けられないの。みんなが頑張ったら 1ヶ月後には開けられるよ。とサーキットブレイカー中、人それぞれが役割を果たすことの意味を込めました。

 

そして フェーズ2になり、テープがほどかれた時の作品がこちら。リボンをほどいてプレゼントを開けるシーン。

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児童向けイラストが専門の Kow Fong さん、常に子どもたちだったらどうだろう?という視点で作品を描かれているのが印象的です。私は特にこの「プレゼント」の制作秘話に感動したこと。また Do our part. Play our part. Stay positive. といった前向きな言葉の数々にもぐっときました。

 

アンモキオに巨大イラストが設置されました

 

ずっとお逢いしたいと思っていながらなぜ今のタイミングでお逢いすることになったのか。それにはきっかけがありました。今月10月からアンモキオに Kow Fong さんの巨大イラストが展示されています。アンモキオは我が家には馴染みのある場所で、娘の習い事で毎週行っています。巨大イラストが設置されたことは彼のソーシャルメディアでも案内されていましたが、私はリアルで先に見てびっくり! 嬉しくて、ずっとフォローしていた Instagram からアンモキオのイラストを見たことを伝え、お話を伺いたいとお願いしたのでした。

 

アンモキオハブに近いタウンセンターにあるイラスト

 

2枚は今年のナショナルデーをテーマにしたもの。これらは直接壁に描かれてあるのではなく、巨大プリント。将来的にはご本人が壁に描く機会もやってくるのでしょうか、それについて聞いてみればよかったのに聞くのを忘れてしまいました。

 

もう1つは「糸電話」

 

英語では Inbetween とつけられたタイトル。ソーシャルディスタンスで人と人は離れなければいけないけれど、私たちはいつも繋がっていることを表現したかったとのこと。座ってはいけない赤い×印はネガティブなイメージもありますが、コロナ禍の事実、記録としてイラストにそのまま入れたかったそうです。

 

巨大イラストは、アンモキオタウンセンターフェアプライス前 ブロック712、そのすぐ近く果物屋さん横にある柱はブロック 709 にあります。

住所では 712 Ang Mo Kio Avenue 6, Singapore 560712

 

子ども向けキャラクターと実在する題材

 

イラストに登場する登場人物と動物には名前がついているそうです。

Kiddo : 男の子
Mei Mei : 女の子 Kiddoの妹
Momo : うさぎ
Xiao P : ペンギン
Poppy : はりねずみ
Kit Cat : ねこ

かわいいですね。

 

なぜこちらのイラストがアンモキオに設置されたかと言うと、ナショナルデーの旗がたくさんかかっているのはアンモキオタウンセンターの商店街です。よく行かれる方は分かると思います。彼のイラストは幻想的な部分もありながら、場所などは実在するものをイラストにしていて、馴染みのある場所が多いことも特徴的。私はあのお店だ! と分かったホーカーのお店もありました。

 

アートはその作品に込められた想いや、描いた人の人柄を知ることで、作品の良さと奥深さが増しますね。Kow Fong さんの今後のご活躍にも期待したいです。

 

Lee Kow Fong さん
写真は Straits Times 記事より

 

イラストレーター Lee Kow Fongさん

ウェブサイト
facebook
Instagram @kowfong

facebook は中国語と英語で、Instagramはより若い世代向けを意識して英語中心で発信しているとのこと

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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