南洋コーヒーロースター Ho Tit Coffee (前編) はこちら
一番肝心な商品のご紹介です。
アラビカとロブスタを混ぜて独自にブレンドしているコーヒーパウダー。どちらか 1つの豆では美味しい味が出ないそうです。もっと詳しく聞くとそれ以上は “シークレットレシピ” と仰います。話してくれないと言うよりも、どこのロースターもお店独自のコーヒーパウダーの作り方があり、また独自に入れている材料があり、他の国のコーヒーロースターではどうなのか分かりませんが、シンガポールのコピ用パウダーを作っている老舗のコーヒー屋さんでは、 “シークレット” が合言葉のようになっています。それだけ思い入れもあり、大切に作っているのでしょう。
コピの伝統的な味をメインにしつつも、アメリカンスタイルを取り入れている個性的なコーヒーパウダー。マーケットなどで売っているコピ用のパウダーを試して、濃すぎたり、苦すぎたり、スムーズ感なく飲みにくい、美味しくなかったという方も、こちらのコーヒーなら気に入ると思います。
左上角に三角の印で、4種類のどれか分かります。手堅くベーシックからという方は、何と言っても「愛心」がおすすめ。癖がなく、いちばんスムーズで飲みやすいです。日本へのお土産にもおすすめ。以前シンガポールに住んでいたお友達でコピ好きな方は特に喜んでくれます。いろいろな風味を試してみたい方は他の3種類もおすすめ。お店で Cynthiaさんに聞けば教えてくれます。
他にコーヒー豆は、佳 Jia、旺 Wang、順 Success、福 Good Fortune 各1袋 $18。パウダーがよければその場で挽いてくれます。
他にもいくつかありますが、以上メイン商品のみ。こちらは小売商品で、Ho Tit Coffee ではレストランや店舗用にも販売しており、キロ単位での購入も可能です。
お2人の悩みの種は、事業を娘さんに継いでもらうこと。おいくつかは聞いていないのですが、20代後半から30代前半ぐらいの娘さん、まだ伝統的なシンガポールのコーヒー、コーヒー文化に強いご興味を示さないとのことで、Dominicさんは、コピに魅力を感じるようになるにはもう少し時間が必要と。
今後はシンガポール内だけでなく、海外にも卸、販売をしていきたいとのことで、これからの数年はオンライン販売を強化していきたいとのこと。真剣にコーヒーの販売について（卸、代理店といったような形で）ご興味ある方いらっしゃいましたら、もちろん直接お店に行ってご夫妻に話して頂いても良いですし、私宛でもお繋ぎしますのでご連絡ください。ここで細かいことは触れませんが、拡販、その方法、パートナーについてご夫妻も真剣に考えていらっしゃいます。
Ho Tit Coffee のロゴの意味について今回初めて教えて頂きました。(右側の白い方) 地球とラッパがデザインされていてラッパから好好好好好の文字が出ています。これは世界に向けて Ho Tit のコーヒーはいいよ、いいよ、と伝え拡げる意味だと。(左側の黄色い方) 同じく地球と好の字が入った旗がデザインされています。Ho Tit のコーヒーを世界各地に広げて、その地に旗を立てるのだと。だからこそ、先に書いたこれから世界に向けて広げていきたいという想いに力がこもっていました。
Ho Tit Coffee での楽しみは、コーヒーを買いに行くだけではなく、ご夫妻とお話をしてお2人の人柄を感じ、言葉には出てこないその奥にあるものを見たり、感じたりすること。できれば少しだけ時間に余裕がある時に行って、ご夫妻とお話をしてみて下さい。コーヒーもどんなものが好きか伝えれば説明してくれます。もちろんお店の仕事が優先なので、忙しいこともありますが、お2人に余裕のある時でしたら、コーヒーを淹れてくれお話してくれます。私のブログを見て来たと伝えて下されば、喜んでくれると思います。
お店にしばらくいると、やってくるお客さんはほとんどが常連さんと思われる方ばかり。シェフの方がお店で使うコーヒーパウダーを取りに来たり、皆さん、よっ元気にしてる～？ といった様子でお店に入ってくるので、微笑ましくなります。
こちらのコーヒー屋さんを通して、シンガポールの知らなかった面や魅力もきっと見えてくると思います。
※ ご夫妻から掲載許可を得ておりますので（前編、後編ともに）無断での転載はご遠慮ください。転載のご希望がございましたらご連絡ください。
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イラスト提供 Instagram @singapolah
