潮州クエとは、華人の中でも潮州人の伝統的な食べ物。日本語読みすると、ちょうしゅうクエですが、シンガポールでは 潮州語で Teochew Kueh テオチュウ クエ と呼ぶのが一般的。甘くないご飯のようなものと、おやつに向いている甘いものの両方があり、朝ごはんの他、おやつ、間食として食べます。
潮州の伝統を伝えたいと、母娘で潮州クエを手作りしている 潮州クエのお店 Yoon’s Traditional Teochew Kueh を訪れました。Yoon’s Traditional Teochew Kueh は昨年まで Home Based ビジネスで、ご自宅でクエを作って販売されていました。昨年まだご自宅でビジネスをされている時にクエをオーダーしたのが知り合ったきっかけでした。
その後 2020年2月に Tai Seng エリアにお店をオープンされたのはオンラインを通して知っていたのですが、ずっと一度行こうと思いつつ、コロナに入り、フェーズ2 になってからもなかなか行く機会がなく、先日ようやく行くことができました。突然思いついてお店に行ってみたのですが、覚えていてくれ、すぐに話しがはずみました。
お店に入ると、伝統的な木製のクエ型がたくさんありました。今シンガポールで売っているのは、クエ型以外にも月餅の型など、ほとんどがプラスチック製です。型を作る職人さんもいなくなり、多くはマレーシア産とのこと。木製の型を使う方が難しく、スキルがないと型から取り出すときに崩れてしまい、初心者はプラスチックの方が簡単に作れるのだそうです。
メイン商品の潮州クエ
■ Png Kueh (左、ピンク)
潮州クエの中でいちばんポピュラーなタイプ。皮は米粉、もち米粉でできていて、中の具はメインはもち米。しいたけ、小海老、ピーナッツなどの具を炒めて味付けしたもち米を皮で包みます。桃の形は長寿を意味します。
■ Tiam Tor Kueh (中央、赤)
アンククエの潮州バージョン。甘いクエ。中の餡はピーナッツと緑豆の2種類。
■ Cikak Kueh (右、黒)
甘いクエ。黒い皮は食べられる自然の植物をつかって作られています。調べてみると日本語ではハハコグサという植物。中国語では鼠麹草 <Wikipedia 参照> 赤いクエと同じく中の餡はピーナッツと緑豆の2種類。
ピンク色のプンクエは、シンガポールでも売っているお店が多くありますが、赤と黒のクエを作っているクエ屋さんは数えるほどしかなく、特に赤い Tiam Tor Kueh を作っているお店は、シンガポールではここしかないと思います。
コピなどのドリンク類もあって、お店で食べることもできますが、夫と娘も好きなので持ち帰りにしました。できるだけ早く買った日のうちに食べるのが一番。もしすぐに食べないのであれば冷蔵庫に入れて、ピンクのプンクエは軽く油をひいてフライパンでパンフライにして、ちょっと焦げ目がつく程度にすると香ばしいプンクエになり、これまた美味しいです。我が家ではエアフライヤーを使ってノンオイルでフライします。もちろん電子レンジでもOK
それからプンクエを買うと ソースが 2種類ついてきて、こちらの方は甘辛いチリソースと、どろっとしたダークソースをつけて食べます。ローカル風がお好きな方もいらっしゃるかもしれませんが、お醤油との相性も◎
広い店内ではワークショップをするスペースもあり、潮州クエを手作りするワークショップも定期的に開催されています。facebook ページに案内が出ています。ローカル企業としての社会的な貢献もされており、他にもご紹介したいことがあり長くなるので 2部に続けます。
バナーをクリックで応援お願いします!
にほんブログ村
イラスト提供 Instagram @singapolah