今年もドリアンのシーズンがやってきました。ドリアンの産地はマレーシア、インドネシア、タイなどですが、シンガポールに入ってくるドリアンは陸送で輸入されるマレーシア産のものがほとんど。
ドリアンは 6~7月頃 と 12~1月頃 の年に2回シーズンになります。年によって時期が前後したり、天候によって味や収穫量が変わり、豊作の年、不作の年もあり。今年は例年通り5月下旬から徐々に旬入りしました。
そこでドリアン初めてトライする方/初心者の方向け簡単なドリアンガイドです。
ドリアンはドリアン専門店か果物屋さんで買うに限ります。スーパーに並んでいるようなものやパック売りしか置いていない所に美味しいドリアンはありません。切り込みを入れていないドリアン丸ごとを置いているお店で買います。
ドリアンは美味しくなかったからもう食べたくないと思ったら、それは美味しいドリアンに出逢っていないからです。
■ マレーシアからシンガポールに入ってお客さんに渡るまで
ドリアンは食べ頃になると自然と樹から落ちます。深夜のうちに落ちたものを早朝に拾って収穫し、マレーシアからシンガポールにトラックで陸送します。シンガポールのお店に到着するのが早くても夕方4時以降。お店では入荷した分を夕方~夜の数時間にかけてその日のうちに全部売り切ります。良心的で信頼できるドリアン店は夕方からの営業のみです。
■ ドリアンのフルーツそのものを買う
収穫されたその日に入荷したものを買って、その日に食べきってしまうのがいちばん美味しく、ドリアンそのものを玉で買います。硬い表皮は自分では切れずお店で切ってくれるので心配なく。理想はお店で切ってくれたものを店先で座って食べて帰ること。大きめのドリアンは1玉買うと3、4人分ぐらい。小さめの物だと2、3人分。ドリアン好きが4人いれば2玉は完食できます。皮を切り開いてもらったらそのまま常温で食べるのが最も美味しいです。
■ その場で食べない場合は持ち帰り
家に持ち帰って食べる場合、お店で切り開いたものをその場でパックしてくれます。発泡スチロール容器やプラスチック容器に入れた後、さらにビニール袋に入れて真空パックにしてくれます。
写真上下、違うお店のパッキング。ドリアンは公共交通機関やホテルへの持ち込みが禁止されていますが、この状態だとどちらもバス、MRTに持ち込んでも大丈夫です。完全に匂いがしないわけではありません。
家に帰ったらその日のうちに常温で食べ切るのが良いですが、食べきれない分、翌日も食べたい場合は冷蔵庫にしまいます。
ドリアンは味を表現するのが難しく、他に似た味の物がなくドリアン特有の味。食べたことがないとどんな味がするのか想像するのも難しく、どうしても匂いが苦手という思い込みばかりが先行してしまいます。最初はそんなものなので、恐る恐る試してみて、予想以上に美味しかったと感じられるぐらいで充分です!
旬のピーク時、本当に美味しいドリアンは果肉が最高級カスタードクリームのような味。甘い実と、苦みのある実があり、人により好みがありますが、苦みのあるドリアンはカスタードクリームにウィスキーとかラム酒が入ったような味とか、ビターチョコレートが混ざったような味などと表現されます。美味しいドリアンを食べると苦みのあるのが好きだと言う方の方が多いでしょうか。シンガポール人にも苦みがあるビタードリアンが好まれます。
独特で何とも言えない強烈な匂いのするドリアン。あの匂いがダメ~とおっしゃる方が多いですが、新鮮で美味しい物、旬の物からは匂いがしません。そして食べている時も気にならないです。
ドリアン好きになっても、あの匂いが好きになるのでもなく、わ~いい香り! と感じるようになるのでもなく、ただ食べる時に匂いが気にならなくなります。
■ 何人かでまとまって行く
ドリアンは1年の中でも限られたシーズンだけに楽しめる贅沢な果物、大人数で食べるとより楽しく美味しく食べられます。最初は買い方が難しいので、ドリアンを買ったことのある人、ドリアンが好きな人と一緒に行くのがおすすめです。
■ 3回まで試してみて!
もしも初回トライで美味しく感じなくてもそれはごく普通です。何度か試すうちにだんだん美味しく感じるようになったり、特に最初の方は食べるごとに感じ方が違うのも一般的。割と多いのは年を追って毎年、去年より美味しく感じるようになるという感想。 何度も試すうちに美味しいドリアンに出逢えることがあるので、最初は美味しくなかったと感じてもじっくり何度か試してみてほしいです。
■ 素手で食べてほしぃ!
これは超個人的なお願いとおすすめです。ドリアン屋さんでは使い捨てのプラスチック手袋を出してくれるお店が多く、気になる方はもちろん使ってください! でもドリアンは素手で食べるのがいちばん美味しいです^^
昨日デリバリで頼んで、今年初めてのドリアン、もちろん今シーズン初めてのドリアンを食べました。
まだシーズンに入ったばかりなので、固い感じと味に深みがありませんでした。シーズン始めはこんな感じなので、1,2週間経つごとにだんだん味に深みが増して濃厚な味になります。ピーク時期を経てシーズン終わりに近づくとシーズン当初と同じく再び味が薄めになります。
ドリアンは何度も食べていろいろな味を知るごとに少しずつ好きになったり、興味も湧き、果物の王様と呼ばれるその個性的な魅力の奥深さを知ることになります。1回では書ききれないので、また追って。
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イラスト提供 Instagram @singapolah