コロナウィルス感染者との接触追跡を可能とする着用可能デバイスを配布予定

Contact Tracing – コロナウィルス感染者との接触追跡調査 

 

感染症への対策で重要なことの1つが、感染経路を突き止め、感染者の接触追跡調査をすること。シンガポールはこの conact tracing  接触追跡調査に感染拡大が始まったと同時に力を入れてきました。これは現在も続いており、感染経路の 99% が明確になっています。

 

シンガポールのコロナウィルス感染警戒レベル DORSCON は4段階で上から2番目のオレンジですが、DORSOCN が赤になる時は、コントロール不能になった場合、それは感染者が爆発的に増え感染経路の追跡が不可能になることでもあります。

 

最高警戒度 赤になるのを防ぐためにも追跡調査は必要であり、世界の中でも追跡調査に特に力を入れてきたのが香港、韓国、台湾、シンガポール。今、世界的に感染拡大が一時的に落ち着いた状態になっているものの、外出規制解除後の第二波を恐れているのはどの国も同じで、世界各国でテクノロジーを活用した追跡調査システムを開発、導入しています。

 

シンガポールではアプリをインストールして使う Trace Together を開発しましたが、諸々の問題から利用率は人口の 約20% にとどまり、感染者との接触を完全に追跡するには至らない事から、アプリではなく着用可能な小型デバイスの開発を続けてきました。

 

接触追跡を可能とする着用可能デバイスを配布予定

 

政府は 6月5日、感染者との接触追跡を可能とする着用可能デバイスを配布する予定と発表しました。着用可能デバイスとは腕時計のようなものです。外国人も含め全員に着用義務となるでしょう。Trace Together アプリでは iphoneユーザーでシステムが機能しないことや、個人情報保護の問題がありました。また子供と高齢者などスマフォを持たない人への追跡をどうするか課題もありましたが、着用式デバイスであればこの課題もクリアできます。

 

データは追跡調査にのみ使用され、個人情報を取得することなく保護されるとあり、その点についても心配ないでしょう。導入となれば、より精度が高く、効率よい追跡調査の実現が可能になります。

 

Straits Times ニュース記事
CNA ニュース記事

 

画像は同ニュース記事 Straits Timesより

 

追跡調査は根気のいる非常に細かい作業で、現在は MOH(保健省)、ICA(移民局)、警察、シンガポール軍が協力して行っています。私は3月からサーキットブレイカーに入るまでの期間、軍のボランティア部隊による任務の一環で追跡調査作業に従事しましたが、想像を絶するマニュアル作業で、人間による手作業に限界を感じました。機械やテクノロジーだけに任せることもできませんが、人への負担が大き過ぎること、膨大な時間を費やすので、このシステム導入には大賛成です。結果的には全ての人の安全にもつながります。詳細発表を期待したいと思います。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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