Bhai Sarbat Stall ~ アラブストリートで有名なテタリ店で話した幸せとは

この写真が何を意味するか分からないと思うのですが…

 

去年シンガポールから東京へ帰ったお友達からのメッセージ。ねぇ見て見て! この Youtube アラブストリートのテタリショップのお兄さん、テタリ引っ張り過ぎて天井まで飛ばしちゃってるの 笑

 

Yotube は全部で 20分とちょっと長いので、その部分 7分48秒からスタートする設定にしてあります。そこから 30秒ほど見てね。

 

アラブストリートの有名なテタリショップ。テタリを注文してカメラを向けると、テタリを伸ばして伸ばしてサービスほんとにやってくれます。でもこの Youtube に写っているテタリ伸ばし過ぎて思わず天井までひっかけちゃってるの、これは見たことなかった。

 

お友達とのチャットの中で、じゃぁ天井についたシミ見てきて!となって、そのシミがあるかどうか確認をしに行ったのでした。友達はほんとに確認してきて!という意味で言ったわけではないのは分かっていますが、ここは確認したいワタクシ。

 

シンガポールの 三大エスニックタウン、チャイナタウン、アラブストリート、リトルインディアの中では圧倒的に足を運ぶ回数が少ないアラブストリート。しばらく行ってないしこの機会に行ってみよう! とテタリ屋さんへ行って天井にシミがあることを確認してきました😂😂

   

以前は No Name Teh Sarabat Stall 名のないテタリショップと呼ばれ、お店の名前もなく、看板もないのに、アラブストリートでテタリならここと知られた人気店、有名店。いつ頃でしょうか、数年前お店に看板ができていて、今は Bhai Sarbat という店名となり、変わらずの人気店。 Bhai はウルドゥ語で brother 兄弟の意味、Sarabat/Sarbat (表記がいくつかあります) はシンガポール特有の言葉でシンガポールのローカルドリンク、引っ張ってつくる生姜の入ったミルクティまたはテタリのこと。

 

いつもはコーヒー、コピばかりの私も、ここに来たらテタリを頼みます。スマフォを向けると、ステンレスカップの中で紅茶とコンデンスミルクをテンポ良くカチャカチャとスプーンでかき混ぜたら、大小 2つのカップを使って引っ張って、引っ張って。

 

以前はシンガポールで多いガラスマグに淹れてくれましたが、クマの紙コップに変わっていました。

 

今日の本題はここから。

 

お店の真ん前に座ってテタリを飲んでいると、ドリンクを作ってくれた彼がお店から出てきて話しかけてきた。日本人と分かったのか Japanese ? と。話はそこから始まって。彼が Youtube 動画を見せてくれる。なんと、それはこのお店に来るきっかけになった先程の動画。

 

私 : それ見て来たんだよ、お店は前から知ってたけれどそれ見て久しぶりに来たくなって来たの。
Babu : どうして? こんなに Youtube いっぱいあるのに、どうしてこれ知ってたの? と不思議そうに。
私 : 友達が教えてくれたの。

 

シンガポールだと話す相手がどんな人なのか (特に人種) によって、会話の運び方、内容、笑うツボが違う。インド人/インド系の場合、速めにテンポよく切り込んだ方が会話が弾むので Youtube の話しですでにウォームアップは出来ていたから、私は最初からすぐに彼の名前を聞いて、どこの国の出身かを聞いて、シンガポールに何年住んでるのかを聞いた。彼も私について同じことを聞いてきた。

 

Babu さん、インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州出身、冬は雪がたくさん降る地域だそう。シンガポール在住 10年。

 

Babu : テタリショップが忙しい。
私 : 暇よりビジネスある方がいいでしょ?
Babu : 忙しいのはいいんだ…でもさ… (何かこう、もどかしそう)
私 : インドに帰りたい? シンガポールにずっといたい?
Babu : インドに帰りたい。
私 : じゃぁここで仕事して稼いだらお金持ってインドに帰って家建てるんだね!(明るい意味で私はそう言った)

 

さっきの、言葉が詰まるようにもどかしかったのがなぜが分かり、彼は急に話し出した。そうだよ、シンガポールは幸せじゃないよ。仕事ばっかりで忙しい。みんな他人のことは考えていない、自分のことだけ考えていて自分さえ良ければいいんだ。君はシンガポールにいたいの? と聞くから、私はシティライフが好きだし、シンガポールが好き。あなたの言うようなインドに幸せがあるというのは解るし、シティにはない心もマインドも解き放たれるような環境があるかもしれないけれど、そういうリモートな所で生活するには、それなりの犠牲もあるでしょう? 日本もシンガポールと同じで、日本はシンガポールよりも worse だから私はシンガポールで充分幸せ。あなたの思うような幸せはシンガポールにないかもしれないけれど、幸せは人によって違うでしょう? と言った。

 

彼は、日本がシンガポールよりももっと忙しいと言ったことに驚いたようでした。

 

まさかこんな所で幸せについて語ると思わなかったけれど、しばし彼と「幸せ」について話をした。

 

他にお店のことを聞いたり、他愛もない話しをして。日本人のお客さんが来るけど日本人は英語喋れない人がほとんどだね。マレー人のお客さんが多いから僕はマレー語話せるよ。言葉は聴けばすぐに覚えるよ。日本人のお客さんが来た時に何て言うのか聞きたいんだけれど、英語で聞いても分からないから覚えられないんだ。とのこと。

 

彼が求める幸せはシンガポールにはないようだったけれど、今の状況を楽しく過ごそうとしているのが分かった。家に帰って、今これを書きつつ彼と話したことを思い出しながら。改めて「幸せ」ってなんだろう? と答えのない問いを考えつつ。

 

Bhai Sarbat
21 Baghdad Street, Singapore 199660

 

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シンガポール陥落81周年企画
在星邦人が知っておきたいシンガポールの歴史
~ シンガポール中心部の戦争記念碑を訪ね平和を体感するウォーク

2023年3月19日(日) 10時~12時https://peatix.com/event/3496978

オンライン開催 2023年3月25日(土) 10時~12時https://peatix.com/event/3496997/

* 4月に平日開催も予定しています。

 

 


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