旧正月にまつわる縁起物あれこれ

街中のあちこちが赤くなるこの時期。シンガポールは 8月のナショナルデー時期も赤くなりますが、旧正月の赤はまたぐっと違う赤のエネルギーが流れます。

 

赤はエネルギーある色だから、街に出て目に入って来るだけでも元気が出ますね。

 

旧正月が赤なのは、チャイニーズは赤が好きだから、赤は派手だからと思っている方いませんか? 何も知らない頃、私もそう思っていたことがありますが、旧正月が赤なのは理由があって中国にはその伝説があります。

 

ご存じの方が多いと思いますが、旧正月がなぜ赤なのかご存じない方はこちらを読んでくださいね。

 

では、旧正月にまつわる縁起物のあれこれについて書いていきます。 (過去に記事にしたものもありますが、復習も兼ねて!)

 

お花、植物

 

ネコヤナギ

枝が背丈ほど高いことから成長と繁栄を象徴しています。収入、地位、キャリア、成績など何事もより高い所へ行けるようにの意味。赤、ピンクなど色とりどりにカラーリングされたものが多いです。我が家今年はコロナ以前ぶりにネコヤナギにしました。

 

お友達からネコヤナギのデコについてどうすれば良いか聞かれたのですが、小さなちょうちん、パイナップル、元宝、アンパオ… 縁起物なら何でも良いので好きなアイテムを枝に飾ります。この時飾りを偶数にすると縁起担ぎになります。華人のお祝いごとはとにかく偶数で!

 

先日チャイナタウンの植物店でつくったパイナップルに似せたグズマニアのコケダマも赤で飾りました。うさぎ🐰のイメージにしてみたのだけどうさぎっぽくないかな? 😆

 

牡丹

富と繁栄の象徴で、中華圏では旧正月以外にも結婚式、中秋節他、お祝いごとに最高の花。歴史的に中国の皇帝や地位の高い人たちによって愛された花で、中国では最高級な花のひとつ。シンガポールの場合、家庭や個人でボタンの花を買うことはあまりないですね。ホテル、レストラン、企業でメインエントランスに飾られていることがあります。ボタン peony は中華レストランやお店の名前になっていたり、アンパオや食べ物など各種パッケージにデザインされていることが多いです。高貴な花で高級感があることから銀行のアンパオはボタンのデザインが多い気がします。

 

みかん

みかんは中国語で桔子、桔の発音が吉と似ていることから吉祥を象徴しています。またみかんの実そのものはお金を象徴、日本では玄関や門に門松ですが、中華圏では入口はみかんの木。

 

ラッキーバンブー

竹は幸運の象徴、旧正月によく見かけるお祝い用の竹は本物の竹ではなく、観葉植物のドラセナ。長持ちして手入れもしやすいことから好まれます。赤いリボンやお金などで装飾して幸運を呼び込みます。

 

緑が多い植物のデコは、お飾り屋さんで売っている物を使っても良いし、私はシンプルなワイヤーモールが好きで、何にでもアレンジできるのでよく使います。

 

他にもラン、金のなる木なども旧正月に好まれます。新年に彩りを添えるお花、植物であれば何でも大丈夫です。

 

ナッツ類

 

 

ピーナッツ

ピーナッツは長寿の実とも呼ばれ、長寿、子孫繁栄、富の象徴として旧正月のおつまみに代表的。

 

ひまわりの種、かぼちゃの種

ひまわりの種は葵花子、かぼちゃの種は南瓜子、種を意味する「子」は日本語と同じで子どもを意味し、種をたくさん食べることで子孫繁栄がするようにの意味。

 

ピスタチオ

ピスタチオは中国語で开心果(開心果)、開く心でハッピーの意味。食べれば食べるほどハッピーに^^

 

デイツ

デイツは中国語で枣子。枣zǎo の発音が早zǎoの発音と同じことから何事も早く成熟するように、結婚したら子供が早く生まれる、ビジネスが早く軌道に乗るなどのおめでたい意味があります。旧正月の他、結婚、出産祝いなどお祝い事全般に縁起のある食べ物。

 

おつまみ

 

■ 年糕 (ネンガオ、ニェンガオ)

年糕 ネンガオはお餅。お餅と言っても日本の白いお餅のイメージとはずいぶん違い、ブラウンシュガーを使って作るため色はこげ茶色です。もち米粉、水、パームシュガーやブラウンシュガー (マレーシアやシンガポールではグラメラカを使ったり) からどろっとした、とろみのある生地をつくり、伝統的なネンガオはバナナリーフで作った丸型に流し込んで蒸して作ります。 年はその年を意味し、糕 ガオは 「高」と同じ発音であることから、年々少しずつ高くなるように、高いところへ行けるようにの意味があります。

 

バクワ

中国語で”肉干”と書く通り乾燥させた肉を焼いたもの。バクワ、今では高級品になりましたが、貧しい時代の中国で肉は贅沢品でお正月にしか食べられず、お肉をいっぱい食べたいと、薄切りした肉に砂糖、スパイスで味付けし、伸ばして乾燥させた後焼いて食べるようになった中国福建省が起源の食べ物。

 

有名なバクワはなんと言ってもチャイナタウンの林志源 LIM CHEE GUAN 近年は麻辣バクワ、トリュフバクワなど、様々な味付けのタイプも登場。シンガポールの方に旧正月の手土産にすると、とても喜ばれます。美味しいですが、カロリーがすごく高いので食べすぎにご注意!

 

我が家は去年から肉を使わないベジタリアンバクワを買い始めました。テンペでできています。義理家族の中でもバクワはやっぱり肉じゃないと! という意見と、ベジタリアンバクワ美味しいという意見の 2つに分かれます。

 

縁起アイテム

 

元宝

元宝と書いてユエンパオ。中国語をアルファベット表記にすると yuan bao ですが、bao はパオに聞こえます。小舟のような形をしている元宝は昔の中国のお金で、お金の象徴そのもの。旧正月の縁起物としても喜ばれますが、商売や個人、家庭でも時期を問わず人気のある縁起物です。

 

 

餃子の形は元宝に由来しているため中国北部では旧正月の年越しに餃子を食べて、餃子をたくさん食べるほどお金が増えると考えられています。シンガポール華人のルーツは中国南方のため、旧正月の年越しに餃子を食べる習慣はありません。元宝に描かれている「招財進寶」の文字は、「招、財、進、寶」の 4つの文字を1つにした吉祥文字で、文字としては存在しません。文字通り、財を招く、お金がいっぱいになりますように!の意味。

 

 

好事成双~何事も対で

 

中国語の「好事成双」。好(よ)き事はペアでやって来る、佳き事は対になるといった考え方から、華人のお祝いごとは何事も偶数。アンパオやご祝儀の金額は $2,6,8,10,20,28,50,100,200,1000,2000… 4は日本語と同じ死を意味するので、できるだけ避けます。華人の方はちょっとした物だと 1つしか必要なくて、あっても困らない物なら、旧正月でなくても多くの場合 2つ買います。1つより 2つのほうが縁起がいい、2つあっても困らないでしょう? ってね。

 

*

 

旧正月にまつわる縁起物、まだまだたくさんありますがこの辺で。お飾りやお菓子類など、すでに値下げが始まっているので、欲しかったものがあれば安くなっているかもしれませんょ。明日は旧正月の大晦日。

 


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