Roti John ロティジョン 食べたことありますか?
ロティはヒンディー語でパン、ジョンは人の名前で「ジョンのパン」の意味。
ロティプラタのロティなど、シンガポールで現地の方はよく使う単語ロティ。インド由来の平べったいパンのことをロティと言いますが、そこから発展してパン全体のことをロティと呼ぶようにもなり、シンガポールだと華人、マレー系、インド系、どの民族もパンをロティと呼ぶことが多いです。
若い方は普通に bread を使うことの方が多いかもしれませんが、特にご年配の方だとパンのことをロティと言います。
ロティジョンは、チキン、マトン、サーディン(イワシ缶) のバリエーションが一般的で、玉ねぎ、卵と、選んだ具を鉄板で調理したら、真ん中を切り開いたパンの中にはさんで、上からつぶすようにヘラで押して平べったくして、できあがり。マヨネーズとチリソースがジャンクな感じですが、ローカル版ハンバーガー、ローカルファーストフードといった感じ。
■ ロティジョンの名前の由来
このローカルハンバーガーがなぜロティジョンという名前の食べ物になったかは諸説あり。そのうちの 1つは、イギリス人の方がホーカーでハンバーガーを下さいと頼んだけれど、お店にはハンバーガーがなく、マレー系オーナーがその場で思いついて、あった材料で細長いパンにマトンのひき肉、玉ねぎ、卵を調理してはさみ、そのイギリス人のお客さんに Please eat this bread, John. と言ったことから Roti John になったとされる説。また Please eat this dish, John’s bread. とも受け取れる説。
他の説は、イギリス兵がいつもパンを買いに行くと、決まってパンを買うことを知っているお店の人が Do you want bread, John ? と言っていたから、だとも。
これらは 1960年代から70年代ごろのシンガポールで、イギリス人の名前を覚えるのが難しかった現地の人が、イギリス人を John と呼んでいたことによります。( 日本人だったら太郎みたいな感じ…? ) それがなぜ他の名前 Mark, Ken, Tom… でなく John だったのかは分かりませんが、言われてみると John は呼びやすいような気がします。
シンガポール発祥のローカルフード。主にインド系ムスリムのホーカー、コーヒーショップ、レストランで売っています。どこのお店のが有名というよりは、どこでも売っているので、あまり知られていない近所で売っているものが美味しかったりします。私はサーディンロティジョンが好き。
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