大晦日の日に出されたリー首相からの新年のメッセージ。
■ オリジナル全文は首相オフィスのサイトから読むことができます
ポイントとなる部分だけを抜粋しました。
<2020年について>
試練の年で、前例のない危機に直面した年でした。シンガポールに何ができるのかを試され、絶え間ない戦いが続きました。
<現状>
命を守り人々の安全を守るという第一目的を達成しています。いまだ世界ではウィルスが猛威を振るっていますが、多くの人の努力によってシンガポールの現状は安定していること、死亡件数が低いことは特筆すべきところ。国内感染ケースは低く抑えられており、現在発生している感染ケースの主は海外からの輸入ケースですが、隔離による措置で国内感染する危険性を低く抑えることができています。
フェーズ3に入り、ワクチンが到着、ワクチン接種も始まりました。
Now is not yet the time to celebrate. That time will come.
今はお祝いする時ではありません。その時はやって来るでしょう。
それまで引き続き、皆さんの努力とご協力をお願いします。
経済に関して。独立以来最も深刻な不況の後、まだしばらくの間、コロナ以前のレベルを下回る可能性がありますが、安定化のきざしが見え始めています。 雇用回復、MNC (多国籍企業) はシンガポールに新たな投資を行っています。2021年の経済回復を見込んでいます。
<信頼について>
コロナへの対応で特に際立っていたのが、人と人との信頼でした。他国ではコロナにより人との溝を深めたり、緊張を生み出すようなことも見られましたが、シンガポールではありがたいことに、国民の間で大きな分断は起こらず、悲観論、信頼の喪失は見られませんでした。
Trust in our system remains high. 国民のみなさんの政府に対する信頼は高く置かれています。コロナに対する規制を守り、国民のみなさんは政府に協力をしてくれました。2020年総選挙では、PAPが改めて政権を握ることとなりました。与党政権がコロナの危機を乗り越えられると、国民のみなさんが確信していたからでしょう。
<これからについて>
コロナ後の世界がどのようになるかは分かりません。ただひとつ言えるのは、シンガポールはコロナ危機を乗り越えた経験を共有して強く前進するのみ。それは私たち自身がどうするかにかかっています。
私たちのような小さな島国が世界で生き残って成功し続けるために、共に力強く乗り越えて行かなければなりません。コロナとの戦いはまだ終わっていません。この先予期せぬことにも直面するでしょう。それでも
I am confident we will blaze a path forward.
私たちは共に道を切り拓いていけると信じています。
*
年末の早朝に撮ったマリーナベイ金融街の景色
シンガポールはどんな時も前進あるのみですが、首相メッセージから、引き続き感染への警戒はあるものの、コロナ 2年目へのチャレンジ、希望を感じることができます。在星の方々の力にもなると思います。
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イラスト提供 Instagram @singapolah