新たに来星された方に伝えたいこと ~ 他者を知ることは自分を知ることでもある

このところ友達から、本帰国する方が多いねという声を多く聞いたり、確かに私の周りでも、帰られている方、他国へ異動されている方もいらっしゃいます。同時にコロナの影響があるにも関わらず、新たに来星されている方、新しく赴任されている方も多いなと感じています。

 

最近シンガポールに住み始めたばかりの方とお話しする機会があり、今日は新たに来星された方にお伝えしたいことを書いてみました。つい最近、また今年になってから来星された方はもちろんのこと、もう数年シンガポールにお住まいの方にも受け取って頂けると嬉しいです。

 

『他者を知ることは自分を知ることでもある』

 

シンガポールは治安も良く安全で便利で物が豊富。日本や世界の食材から雑貨、日用品まで買い物で困ることもほとんどなく何でも手に入ります。食事のバラエティも多い。 (物価は高いですけれどね!)  英語で生活ができ、海外生活の中でもかなりハードルの低い暮らしやすい国です。東京24区という表現もあるぐらい。

 

それでも文化の違い、言葉の壁、カルチャーショック、来星当初は知り合いも友達もいなくて頼れる人もいなく、寂しい思いをしたり、知らない土地に住むのは容易なことではありません。

 

特に最初の数年は、日本 (または前任国など) と比べてばかりで

– 時間を守らない、約束を守らない
– お店やレストランが丁寧でない、サービスが雑である
– 何を言っているのか分からない、英語に癖がある

 

など日常よくあることに不満を感じたり、日本だったらこう、こうするべきなどと考えがちで自分の常識を押し付けがちです。誰にでもあるごく一般的のこと。

 

人間は環境の変化に順応しようとする反面、脳には変化を嫌う性質もあるため、特に新しい環境に置かれた時、どうしても今までのやり方や考え方に固執したり、変化をすぐには受け入れられない事が多くあります。転校、進学、転職、引っ越しなど環境が変わる時、誰でもそうですよね。

 

でも、これはものすごいチャンス。自分にはない価値観、考え方、視点を取り入れて、常識を打ち破るチャンスです。

 

シンガポールの場合、民族も違う現地の人、世界中から来ている人、シンガポールにいる日本人だけをとっても個性的な方が本当に多いです。文化も、歴史も、言葉も、宗教も、価値観、考え方…etc etc  それぞれが持っている背景が大きく違うので、自分の「ものさし」がいかに役立たずで、小さなものかを思い知らされます。

 

例えば、時間に遅れてくること、約束を守らないこと、それ自体はいい事ではありませんが、遅れてくるのは悪いとか、遅れてきたから怒るで済ませるのではなく、物事の表面的な部分だけではなく、その奥にある自分とは異なる人たちが持っている考え方や価値観を知ること。理解できるかは別として知ろうとすること。自分とは違う人の価値観を知るようになると自然と小さなことも気にしなくなります。

 

日常のあらゆる出来事から、自分の持っている「ものさし」の種類を増やしたり、今まで持っていた古い「ものさし」を捨てること。

 

人との関わりを通して違いから学ぶ。

 

他者を知ることは自分を知ることでもある。

 

たくさんの人と関わって、嫌な想いや、時に寂しい想いも、その最中にいる時は苦しいことが多いですが、いっぱい経験したらいいと思います。いいことばかりでは気づきはないし、嫌だなと感じることがあるからこそ学びがあって、どうやったら楽しくできるだろう? どうしたらもっとよくできるんだろう? と考えるようになります。ここまで書いたことは、全部私自身の経験談でもあります。

 

今までたくさんの方に出逢ってきましたが、私がシンガポールで出逢う日本人の方でいちばん特徴的なのは、女性は最初はめちゃめちゃ文句、不満多いです。(笑) その分女性は変化が大きい面もあります。男性はそれどころではなく不満言う暇もなく仕事や職場に慣れるのが精いっぱいといったところでしょうか。それとも男性も本当はいろいろな事情はあるけれど、情的な部分は見せていないだけかもしれないです。数年後シンガポールを離れる時になると (まったくの個人的な感覚値で) 95% 以上の方が第二の故郷のような想いを持ってシンガポールを離れる方ばかり。

 

特に最近シンガポールに来られたばかりの方は、コロナでまだ思う存分シンガポールを楽しめる状況にありませんが、シンガポール生活が想い出深いものになりますように。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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