Selamat Hari Raya Aidilfitri
先月の新月から今日の新月までのラマダン期間、ムスリムの方は、日の出から日没まで断食をすることで、苦しみを分かち合い、信仰を深め、聖なる期間を過ごします。
朝から夜まで食べ物も水も一切口にしないことで、苦しいとか厳しいとか思われがちな断食ですが、不思議とできてしまう、神に最も近づく期間、神を最も意識する時、とムスリムの方はどなたも同じようにそう言います。
マレー系シンガポール人のご主人と結婚するにあたり、2017年9月 イスラム教に改宗した日本人のお友達、水里(みさと)さんに先日オンラインでラマダンについて伺いました。
異教徒が最初に思う質問はきっと多くが同じだと思います。「断食は辛くないの?」 私もそこから聞いてみました。
約1ヶ月の間、断食が始まって最初の数日は体が慣れるまでちょっと辛いそうですが、数日すると体が慣れてくるそうです。
ラマダン期間中は、毎朝4時半起床、5時前には朝食。前日の晩に下準備をしておいた朝食を30分ほどかけてゆっくり食べ、5時半の朝の礼拝までに朝食をすませて準備。
礼拝の後は、横になって睡眠をとり、通常であれば出勤になりますが今年は自宅勤務。
ラマダン期間、特に今年は自宅勤務だからと言って、ダラダラと過ごすこしても断食の意味がなく、できるだけ可能な時にコーランを読んだり、悪口を言わない、人に優しくするなど善行に努め、神を意識して過ごします。
私:「お腹がすいて気が散ったりしないの?」と聞くと、特に午前中は集中できパフォーマンスもよく仕事がはかどるそう。
私:「でも水を飲めないのはやっぱり辛いでしょう?」と聞くと、空腹は過ごせても、のどの渇きはすごく辛いそうです。特に夕刻のお祈り(食事をとり始めてよい時間)までの夕方3、4時間ぐらいは辛い時もあり、そんな時は、目をつぶってじっとしたり、本を読んで過ごしたり、思いのままに過ごすと気にならないものだそう。
日没のお祈りをすませ、最初の食事をとる時、食事をとれることに心からありがとう、と感謝の気持ちが湧くそうです。最初に口にする水分は本当に心に沁み渡るとのこと。朝から夜まで1杯の水も飲まないで過ごすのですから、そんな気持ちになるのでしょうね。想像はできても体験してみた方にしか分からない感謝の気持ちだと思います。
そんなラマダンの1ヶ月も今日で終わり。今日の日没後からはラマダン明けのお祝いです。キリスト教徒ならクリスマス期間、華人なら旧正月と同様、日本人なら年末年始とお正月、ムスリムの方々にとってハリラヤのお祝いは1年で最も賑やかなお祝いで、この時期に家族で集まれないことは本当に寂しいことです。
特にご高齢の方々にとって、お子さん、お孫さん、ご家族に会えないのは、なんとも言えない辛さ、寂しさでしょう。若い方々は、オンラインで家族団らんを企画して楽しんだり、それぞれに今年の現実を受け止めている方が多いとのこと。
動画 : Muslim SG 今年、ムスリムの方はこんな想いをしているのだと思います。
This year's Raya is indeed a different one. We miss our family and friends. We all long for the familiar laughter, hugs and kisses. In these challenging times, let's embrace a different style of Raya. 'Jauh Di Mata, Dekat Di Hati' – We may be apart but we are closer than ever in our hearts.#StaySafeRaya #StayHomeRaya #JauhDiMataDekatDiHati #MuslimSgCares
Muslim SGさんの投稿 2020年5月13日水曜日
Selamat Hari Raya Aidilfitri
ハリラヤ おめでとうございます。
物理的に一緒に過ごせなくても幸せに満ちた時でありますように。この困難が人々の結びつきをより強固にして、一生忘れられない想い出のハリラヤになりますように。