エリザベス女王の逝去で、シンガポールは…

エリザベス女王が亡くなられ、世界中から絶えない追悼の声。

 

イギリスは 10代の時に一度訪れたことがあるだけで、それ以来私はイギリスと深いご縁はありませんでした。イギリスについてはご縁というよりも、シンガポールに来て以来、そしてシンガポールを知れば知るほど、シンガポールの文化や歴史を通してイギリスを感じたり、知ることになりました。

       

女王が亡くなられてから次々と流れてくる功績を称えるニュースで初めて知ることのほうが多く、こんなにも偉大な方だったのだなぁ…と。あらゆる所から入ってくる情報で、多くのイギリス国民が心痛める姿を目にして、そこに想いを寄せることはできても、それと同じように悲しむ私はいません。情報を通して感じるだけで、私自身、実体験として女王が偉大な方だったという体験そのものがないから。

   

だから、女王が亡くなられた事実をかなり遠い立ち位置から見て、感じているといったところ。イギリスにご縁のある方は別ですが、日本人の方は私と同じような方が大多数ではないかと思います。そしてシンガポールは、シンガポール人はどうなんだろう? 英連邦国であるシンガポール人は女王が亡くなられたことをどう捉えているのだろう? とこの数日じっと眺めていました。 

 

シンガポールはイギリスとの結びつきは深いながらも、思った以上に悲しみの余波がなかった…のが私が感じているところ。かつてイギリス植民地で、シンガポールは英連邦の一員でありながらも、イギリスはもう宗主国ではないのだ、といった時代と時代の流れをも感じていました。

   

私は夫にストレートにたずねました。エリザベス女王が亡くなってもシンガポール人は悲しくないでしょう? どうしてオーストラリアとか他のコモンウェルスとは温度差があるのかなぁ?

     

夫はメロディをつけて We are Republic of Singapore~~ と歌の一部のようにおどけるように答え Republic の意味知ってる? と。そう聞かれて、分からない私。シンガポールの正式国名が Republic of Singapore なのは知っているけれどそれが何を意味するのか今まで考えたことがなかった。思いがけず Republic について知る機会を得ることになるのです。  

 

夫 :
シンガポールは大統領が国家元首だけれど、オーストラリア、ニュージーランド、カナダは大統領がいなくて、君主はエリザベス女王。その国にはいないし、政治権力も持たないけれどね。オーストラリア、ニュージーランド、カナダの他にもそういう国があるけど全部は知らないから、ググって自分で読んでみ!だから同じコモンウェルスでもシンガポールは違うんだよ。

 

実際の会話はもっとやりとりがありましたが、初めて知る事実に驚き。イギリス連邦は 56ヶ国からなる、その中でエリザベス女王 (今回チャールズ国王に交代) を君主とする英連邦王国は 15ヶ国。ふーむ、温度差の違いはここにあるのだ…納得。  

 

在星 19年めに入ったこの 9月、Republic of Singapore シンガポール共和国 とは何なのかを知ることになりました。

 

最後に、今日の記事の中で、イギリスにご縁の深い方、エリザベス女王に深く心を寄せる方、悲しみと共にある方に、不快と思われるような表現をあえて使ったことをお許しください。

 

エリザベス女王がイギリスのみならず、世界中の国々へ、ご自身の生涯をかけて 70年もの歳月を君主として献身されたことに敬意を表します。どうぞ安らかにお眠りください。

 


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