12月から自宅に近い川沿いを頻繁に歩いているのですが、歩くたびにほぼ遭遇するミズオオトカゲ。遭遇しない時のほうが少なくて、10kmぐらい歩いている間に、多い時は 3、4回遭遇することも。
まだ子供と思われる小さめの個体から、体長 2mぐらいはあるかなり大きな個体まで。川べりの草むらにいたり、泳いでいる姿を見ることも多々。あまりに多く見かけるので、ミズトカゲってどれぐらいの期間で繁殖するのかな、と不思議に思ったり、これまで以上に興味を持ったので調べてみました。
12月～1月にかけて遭遇したオオトカゲたち。
歩いていたら右側からのそのそっと出て来て、左の川辺へと前を横切って行きました！
ミズオオトカゲはアフリカ、アジア、オセアニアに生息し、約80種が確認されている。アメリカ大陸にも 1種が外来種として確認されている。アジアではインド (アンダマン諸島)、インドネシア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、中国南部 (海南、雲南省など) 、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスに生息。
シンガポールに生息するミズオオトカゲは 3種類で、最も一般的なのはマレーミズオオトカゲ Malayan water monitor (Varanus salvator) で、体長は 3m に達することもあります。他の2種、ヒガシオオトカゲ (Varanus nebulous) と、最も希少なデュメリルオオトカゲ (Varanus dumerilii)
森やマングローブの湿地、人工の運河などにも生息。主に陸生ですが、木登りもでき、泳ぎも上手。手足を体の横に出し、扁平な尾をしなやかに動かして泳ぐ。水中にも潜ることができる。
そう、泳ぐ姿がおもしろくて。水をかくのではなくて、手足をぴたっと体の横につけて、トカゲが気を付けしているみたいな姿！ しっぽがゆらゆら、水面から辺りを見回すように頭を動かしながら楽しそうに泳ぎます。
肉食性で、卵、小型の爬虫類、魚、甲殻類、鳥、昆虫、小型哺乳類などを食べる。
先日歩いていた時に、草むらでガサゴソ音がするので何かいる! と思って草むらをのぞいてみたところ、びっくり!! これまでに見たことないぐらいの大きなオオトカゲがいて、大き目のカニをくわえていました。
少し離れて近くに小さめの 2匹がいたので、お母さんと子供ではないかと思いました。それともエサを捕ってくるのはお父さんの仕事なのでしょうか？ とにかく大きなオオトカゲでびっくりしました。なんとか写真に収めたいとしばらく見ていましたが、草が多すぎて撮れませんでした。
卵生。1回に 15個ぐらい、1年に 40個ぐらいの卵を産み、数ヶ月ほとで孵化する。土をかぶったり木の切株や、樹木の空洞に産卵する。
ほとんどのトカゲは毒を分泌する腺を持っていて、オオトカゲはその毒で小さな獲物を殺しますが、人間への影響は比較的軽いとされています。万が一噛まれた場合は、医師の診断を受けてください。人間にとって致命的なものではありませんが、心配なのは噛まれたことによる細菌感染です。
もともとシャイな動物なので、人間に近付くことはほとんどありません。他の野生動物と同様、挑発しない限り攻撃することはありませんが、追いかけたり、追い詰めると防衛のために攻撃することがあります。距離を置いて、そっとしておいてあげれば大丈夫です。
シンガポールでは、野生生物法 Wildlife Act により、オオトカゲを含む野生動物の連れ去りは違法とされています。自然保護区など NParksが管理する地域に生息するものは公園樹木法 Trees Act 2005 により保護されています。
しかし、シンガポールではオオトカゲの密猟が行われています。当局の目に留まらないことが多いです。違法取引や密猟を目撃した場合は、情報提供をお願いします。密猟者、動物、車のナンバープレートなどの証拠写真、ビデオを撮ってください。AVS-Animal Veterinary Service ( 1800-476-1600 ) に連絡をしてください。
基本情報ながら知らなかったこともたくさん。勉強になりました。シンガポール全土で見かけるミズオオトカゲですが、私がよく歩いている Punggol Waterway の水辺は他の場所よりも遭遇率が高いような気がします。
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