ビジネス街にあるホーカーの 1つ、アモイホーカーセンター。アモイホーカーの 2階にある、小さなカフェのようにかわいいコーヒーショップを訪れました。
そのコーヒーショップに行ってみようと思ったきっかけはお友達を通して。ある日偶然そこでコーヒーを買った友人、かわいいカップのデザインが気になって後で調べてみたら、オーナーはシンガポール人女性の弁護士さんで、ロヒンギャ難民を支援する活動をしている方だと知ったそう。
■ 8 DAYS によるそのコーヒーショップに関する記事はこちら(英語)
ホーカーのコーヒーショップが大好きな私。その事を聞いて、そして記事を読んで、オーナーのシンガポール人女性で、弁護士をしながらコーヒーショップ経営をし、お店で売るパンも自分で焼いたりと、その活動的な 27歳の女性にお話を伺えたらいいなと思っていました。
最初に話をしてくれた友達と一緒に、アモイホーカーのコーヒーショップへ行ってみました。お店はやっていましたが、残念ながらオーナーの彼女はいなく、お店を任されていたのはアルバイトで働いている若い女性 2人でした。
黄色い看板が目印のお店
エスプレッソマシンの上に並ぶ可愛い紙コップ
コーヒーの種類がたくさんあるわけではないのに、どれにしようか迷って、友達と 1つずつ抹茶ラテ、ハニーバターラテを頼みました。
お店のロゴにもなっている鶏のアートとメッセージの入ったシールが紙コップに貼られています。このシールがロヒンギャ難民としてタイに逃げ、そこで生活をしようとしている方たちの収入減。そのシールを購入することが難民支援の一部になります。
文字が入っている難民の方からのメッセージシールにはこう書いてあります。
『 私の娘は大学からの帰り道に誘拐され、レイプされました。警察に通報しようとしましたが、私たちがロヒンギャであることを理由にバカにされました。その後、村では、未婚で妊娠したことを理由に娘を殺そうとしました。私は娘を連れて逃げ出しました。私達への支援をありがとうございます。』
8 DAYS の記事によると、オーナーのマデリンさんは、大学卒業後、大手弁護士事務所で仕事をしていましたが、仕事について考えさせられる出来事などが重なって、もっと弁護士を必要としている人がいると考え、タイに渡ってロヒンギャ難民への法的サービス、亡命申請などを無給同然で行っていました。
その活動をしながら、彼らに必要なことは法的支援ではなく、彼ら自身が自立し安定した収入を得ることだと気づき、どうやったら自立支援できるだろうと考えました。シンガポールに戻り、ご自分の事業を始めるかたわら、収益の一部をロヒンギャ難民支援として寄付しているそう。コロナ禍の 2020年10月にオープンしたばかりのお店です。
そんなことを記事ではなくご本人から直接伺ってみたかったのですが、最近 Joo Chiat にもお店をオープンし、もしかしたら事業拡大で忙しいのかもしれません。そのうちお会い出来る機会に恵まれるといいなと思いつつ。ご本人には会えませんでしたが、カップの向こうに、コーヒーを買ったら人助けができる彼女の想いを感じる素敵なお店でした。行ってみて下さい。
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