マレー料理 10選には入りませんでしたが、最後に特別番外編。マレー系の方のお祝い行事などに食べられる大皿料理ナシアンベン。
■ Nasi Ambeng ナシアンベン
インドネシア、ジャワ発祥として知られているお祝い料理ですが、インドネシアの有名な料理家がナシアンベンはジャワ料理ではないと発言しているのが興味深いジャワ系マレー料理。 ナシアンベンに限らず、シンガポールのローカルフードは歴史、起源が曖昧でよく分かっていない食べ物も多く、本国 (中国、インド、マレーシア、インドネシアなど) のもともとの料理に近いものの、シンガポールに入って来てから独自に進化したローカルフードが多いのが特徴的。
それは異なる民族の往来が常にあり、人と人が交わる中で、食文化も多様に混ざりあっていたことが思い起こされます。日々の暮らしの中である意味「アクシデント的に」ローカルフードが生まれたであろうことを想うと、そのダイナミックさにワクワク。ナシアンベンも起源は実はよく分かっていないといったところ。時を経て歴史が紐解かれていくように、今後何か新しいことが分かるかもしれない、そんな面でもわくわくするマレー料理。
お祝い事などに食べられる大皿料理で、丸いお盆にバナナリーフを敷き、その上にお料理を盛り付けるのが特徴的。中央に盛られたご飯を囲むように数多い色とりどりのおかずが芸術的な美しさ。テーブルではなく、カーペットが敷かれた床に座って 1皿を5人ほどで食べるのが伝統的な食べ方。
ナシアンベン
これは 2人分ですが、3人か4人で食べてもちょうどいいぐらいのサイズ。大きさが分かりにくいと思いますが、コピのグラスカップが 8個ぐらい乗る大きさの丸型トレイ。味付けは全体的に辛め。スパイシーが美味しさの秘訣で、スパイシーを楽しむお料理なので、辛いの苦手な方はちょっと無理かも。
カレー(ターメリック) の黄色とチリを使った赤がアクセントになって、お祝いにぴったりな見た目も豪華なお料理。
Beef Rendang ココナツミルクとスパイスの煮込みビーフ
Ayam Kalio ココナツミルクとスパイスたっぷりで煮込んだ甘辛カレー風味の鶏肉
Urap もやし、インゲン、ココナツフレーク、スパイスであえた蒸し野菜
Sambal Goreng インゲン、豆腐、テンペのサンバルソース炒め
Sambal Gila パンチたっぷり癖になりそうなチリソース
Paru 牛の肺カリカリ揚げ
Begedel ディープフライポテト
Tulur Belado スパイスたっぷりゆで卵
Sambal terung スパイシーなす
Serunding ココナツフロス(ごはんの上にかかっているもの)
* おかずの種類、名前はお店によって違いますが、どのお店でも似ています。
■ ナシアンベンの美味しいお店
ナシアンベン、シンガポール内で食べられるところはあちこちにあり、ホーカーのマレー料理屋さんで売っている所もありますが、ここがいちばん!
COBA COBA
156 Yishun Street 11 #01-106, Singapore 760156
毎日 8:00 – 21:00
Yishun駅からすぐ、徒歩 5分ほど
ハラルのマレー料理店ですがオーナーが華人の方。お客さんはマレー系6割、チャイニーズ4割といった感じで、マレー系でないお客さんも入りやすい明るい雰囲気のお店。ナシアンベン以外にもナシレマ、ナシパダン、タフテローなど各種マレー料理あり。ナシアンベンを食べるなら少なくとも 3、4人で行くと良いです。
ナシアンベンの大きな表示もあるので分かりやすく、オーダーしやすいです
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イラスト提供 Instagram @singapolah