ホーカーに限らないのですが、MRT 駅前や街角でティッシュを売っている障がいを持った方、見かけると思います。ホーカーでは食べていると各テーブルを周ってティッシュを売りにくるのに遭遇したことがあるでしょう。
私自身、テーブルを周ってティッシュを売りに来るシーンで買うことは滅多にありませんが、たまに買うことがあります。「買ってあげよう」ではなくて「買いたい」と感じた時。買うというよりもエネルギーの循環をしたいと感じる時。
一見ティッシュを売っているように見えますが、買うというより寄付と同じです。心優しい方はお金だけ渡してティッシュを受け取らない人も割といます。
先日ホーカーで。車いすでご高齢の方がティッシュを売っていました。ほとんどの場合、前をそのまま通り過ぎてスルーしますが、その日、私はめずらしく立ち止まってお財布を出しました。お財布をのぞいたら小さいお札は $5しかなかったので $5 を出して、おじいさんはティッシュを 3つ持っていましたが 1つだけ受け取りました。
そのティッシュ
ホーカーでテーブルに周って売りに来るようなティッシュは、3つで $1 が相場ですが、値段なんてあってないようなもので、渡したいだけ渡せば良いのです。たくさん渡す必要はなく数ドルで良いのです。
障がいを持っていて、気の毒だな、かわいそうだな、と思うよりも、頑張って! この数ドルであなたの今日がハッピーになるのだったらなんて嬉しいことだろう。そう思った時、私はティッシュを買います。
民族ごとのお正月、華人なら旧正月、マレーの方ならハリラヤ、インド系の方ならディパバリなど、大切なお祝い行事シーズンの前は寄付率が高くなります。なぜなら、恵まれている人も恵まれない人も、一年に一度の新年のお祝い、どんな人もハッピーでお祝いシーズンを迎えたいに決まっています。お金に余裕のある人は、少しでも恵まれない方が幸せになるように。また、仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教… 宗教が違っても、他者に施すことは徳を得るという考え方はどの宗教にも共通していて、人に施しを与えることは、自分自身の徳を積んで、自分を幸せにすることでもあるのです。
自分の元気エネルギー、幸せのエネルギーを他者にも分け与えられる余裕がある時、そのエネルギーを循環させると、結果的には自分のところへ戻ってきて、与えられた人よりも一番ハッピーになっているのは自分自身です。
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イラスト提供 Instagram @singapolah