油っこく濃い味付けのローカルフードが多いシンガポールで、野菜が多く、優しい味がほっとする擂茶・サンダーティライス。擂茶、中国語では Lei Cha、客家語では Lui Cha。代表的な客家料理のひとつです。お茶をかけて頂くシンガポール版お茶漬けとも言え、日本人にも馴染みやすく食べやすいローカルフード。野菜が嫌いなシンガポール人の間では、擂茶を食べられる人、食べない人両極端に分かれ、ベジタリアンの方は好んで擂茶を食べる方が多いです。
擂茶の美味しいお店はシンガポール各地にいろいろあるのですが、そのうちの 1つ。トアパヨのホーカーにあり、姉妹で切り盛りする擂茶のお店を紹介します。
お店のことに入る前に “客家” について少し。
■ 客家 (ハッカ) とは
ご存じの方も多いと思いますが、客家と書いてハッカ。中国人の民族のひとつ。華人シンガポール人では、福建人、潮州人、広東人で約 75% を占めるため、客家人、海南人、それ以外の民族は少数派。
「客」の文字が表す通り、中国で歴史的に移住を繰り返した民族で、どこへ行っても、その土地に元々住んでいる民族から客扱い、よそ者扱いされたことで、客家と名づけられた民族です。客家は働き者、頑張り屋、努力家、我慢強いなどの特徴がある民族で、シンガポールではリークアンユー氏、リー首相は客家系のルーツを持つことでもよく知られています。
姉妹で経営されています。
擂茶のお茶はいろいろな野菜を 擂 (す)り合わせてできますが、美味しい擂茶をつくる秘訣は何かを聞いてみたところ、一番のレシピは「客家の心を込めること、客家人は働き者なのよ」と答えが返ってきました。お祖母様が客家の方で、私たちはクォーターだけれどね! とのことでした。
コロナで大変な中、地域の学校の生徒がホーカーのお店の方々に作って配ってくれた Thank you カードも見せていただきました。
擂茶のお茶は始めに全部かける方、ちょっとずつかけて混ぜながらの方、お茶はかけずに別々で飲む方、食べ方は人それぞれで良く決まりはありません。私は最初にお茶をスープのようにレンゲで少し飲んでから、半分ぐらいをご飯にかけて後は食べながらちょっとずつかける派です。ご飯はヘルシーにブラウンライスで!
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イラスト提供 Instagram @singapolah