ラマダーン月の今、イスラム教徒の方に欠かせない食べ物がデーツ。断食が始まる前の早朝や、1日の断食を終えて最初の食事をとる時にデーツを食べます。
イスラム教の経典、キリスト教の聖書にも登場することから宗教の叡知を持つ食べ物、聖なる食べ物とされるため、イスラム教の方々は特にラマダン時期に食べます。
近年は日本でも少しずつ知られるようになってきましたが、まだまだ馴染みのない食べ物で割高ですが、シンガポールでは価格も手ごろで、気軽に買えます。
アメリカ産もありますが、おすすめは何と言ってもイスラームと縁が深い中東産のもの。サウジアラビア産、イラン産、イスラエル産など。
フェアプライスなどスーパーで手軽に買えるものの多くがイラン産で、イラン産デーツは肉厚、濃厚なしっかりとした味、天然の甘さなのにスイーツのような甘さがあります。毎年箱に入っているものが何種類か出ています。どれも1箱$5程度。
今年フェアプライスでよく見かけるのがこちらの青い箱と白い箱、どちらもイラン産。果物や野菜売り場の近くにあります。
一般的に茶色っぽい実は、水分が少なくドライで、あっさりした味。黒っぽい実は、水分が多めで濃厚な味です。好みは個人差ありますが、黒い実のものが好まれる傾向が高いです。
今は行けませんが、ラマダン時期、ムスタファセンターのデーツ売り場は種類も多く、量もたくさん揃っています。こちらは2年前にムスタファセンターで撮ったもの。
朝ごはんに1、2個食べたり、おやつにも。甘いのでお茶やコーヒーとも相性◎
■ 今年新発売の個性的なデーツ関連製品デーツミルク2種
マグノリアのデーツミルクは甘さ強めですが、砂糖、添加物不使用で飲みやすかったです。
Yeoのペットボトルの方は、お砂糖入りでミルクと言うよりもジュースといった感じで味もいまひとつでした。
デーツは食物繊維、ミネラルたっぷりで健康や美容に良いだけでなく、常夏で旬の食べ物のバリエーションが少ないシンガポールではラマダン時期の旬の食べ物。民族や宗教に関係なく、その土地の文化に由来する旬の食べ物をとることは、心のエネルギー源にもなります。食べることで自然とイスラム文化に興味を持つことも。