若草堂 ~ 伊勢で出逢った時間が止まった昭和の食堂

先週 1週間日本に帰っていたのですが、いちばんの目的は伊勢神宮参拝ツアーに参加することでした。

 

なんだかすごい旅になりそう、行く前からずっとそう感じていたのですが予想をはるかに超えた旅でした。シンガポールに帰ってきてこの週末で 1週間が経とうとしていますが、伊勢で体験したエナジーの余韻を今も感じつつ、体験した出来事を今もよーく味わって、消化しているところといった感じ。言葉にしたいのだけれど、受け取ったものが大き過ぎてなかなか言葉にならないと感じているのと、言葉にならなくてどう表現したらいいんだろう? とある意味戸惑っているわたしもいたり。もう喉のそばまで言葉が来ているようでいて、もう少しだけ熟成したい感じでもあったり。

参拝ツアーに参加するために、その前日に伊勢に到着したのですが 1人で歩いてみた伊勢の街で、ぐっと心に沁みる景色、お店、物…たくさん眼にすることができました。伊勢、趣きのある素敵な街ですね。なかなか旅の本題に辿り着かないので、伊勢で出逢った昭和にタイムスリップしそうな若草堂という食堂について書き留めたいと思います。

 

JR、近鉄 伊勢市駅、初めて降り立ちました。品川から新幹線で名古屋へ、そして名古屋から伊勢までの道のりが長かった… わたしは三重県上陸は 20代の時以来、そして 四日市、鈴鹿、津までしか行ったことがなかったので、それより更に南下して伊勢までの道のりは初めてのことでした。鈴鹿辺りから景色がのどかになって、道のりは長く感じましたが、途中うとうと居眠りしつつ、緑の多い景色に癒されました。

 

田んぼがいっぱい、田んぼの緑に癒されて。その後、伊勢を初めて訪れて、三重県はお米の産地でもあり、お米が美味しいところだと知ったのも初めてのことでした。

 

名古屋から JR 快速みえに乗りました。朝東京を出た時は寒いぐらいだったのに、お昼過ぎて窓際に座っていたら暑いぐらいに気温が上がって、たまにうとうとしながら車窓からの景色が良かったなぁ…

 

JR 伊勢市駅。伊勢駅ではなくて伊勢市駅なのはなんでなんだろう? と思いつつ。

 

駅前に鳥居があって、その鳥居をくぐって真っすぐ 100mぐらい。駅から数分の交差点の角にある古~い外観の喫茶食堂にものすごく魅かれました。わ~ すっごいレトロ!建物が残っているだけでもしかしたら営業していないかな? と思ったのですが近くまで行って見てみると営業しているようでした。

 

 

入ってみてぎゅーっと心を掴まれたのがこちら

 

誰もいなかったので、鈴を鳴らしてみたらおばちゃんが出てきてくれました。と言ってももうご高齢で腰が曲がったおばあちゃん。様子を見ているとおばちゃん 1人で切り盛りしているようで、もしかすると以前はご主人と営業されていたのではないかな…と思いました。

 

食事をとってから時間も経っていなかったからコーヒーだけ注文。

 

くすんだ緑のレトロ感あるトレイには、コーヒーと、写真には撮っていないのですが、紙ナプキンの上にロールパンが乗せられて出てきました。おなかいっぱいだったからパン食べられないなぁと思ったのだけれど、さわるとロールパンがあったかくて。わざわざ温めてくれたのだなと思ったら、食べずに残すこともできないし、おばちゃんにパンは要らないですと言うのも申し訳なくて、その紙ナプキンに包んで持っていたビニール袋に入れてカバンにしまいました。パンは翌日食べましたょ^^

 

コーヒー 1杯いただいて、伝票を見たら 450円。お財布に小銭がちょうどあったので、おばちゃんは中で何かしているようだったので、トレイにお金を置いておばちゃんお金ここに置いてくねーと言って、お店を出ました。

 

遠い過去を想い出すような懐かしい感じがして、胸がきゅーっとなって、ちょっと涙が出そうになるお店でした。

 

 

伊勢に行かれることがあったら立ち寄ってみて。わたしももう一度行けることがあれば伊勢うどん食べてみたいです。

 

若草堂
三重県伊勢市本町 5-1
伊勢市駅から徒歩 3分ぐらい

 


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