さて 50km ウォーク後編です。
* 30km までの前編はこちら
ようやく魔の直線道路 3辺 12km を歩き切って、エイドでエネルギー補給した後はイーストコーストに入ります。イーストコーストは 30km から 38km の約 8km でチェックポイントが 2ヶ所あったので、チェックポイントを目標にして歩きました。
イーストコーストのいっちばん東端。ちょうど夜が明けて明るくなった 6時45分撮影。
イーストコーストも同じく直線ですが、海沿いの明るく開放的な空気と、いちばんの難関を終えたことで俄然元気になってきました。イーストコーストに入ってからはゴールの予測時間を話したり、同じ前に進むでも、距離を積むより、次第にカウントダウンの気持ちになっていきました。
37.5km 地点イーストコーストでチェックポイントを終えたら残りは 12km! イーストコーストから街側に入る ECP にかかる歩道橋を爽快感いっぱいで渡りました。スタート前の計画で、朝 10時までにはゴールできると見込んでいましたが、イーストコーストを出てから、ゴール時間がお昼頃になりそうだと予測しながら残りを歩き進めました。
速さを競うウォークではないので、時間が計画より後倒しになったことは全く問題ではなかったのですが、これだけの長距離にトライするのは初めての経験で、予測時間の誤差が 1時間半も出ること自体がすごいな、そこまで予測できないこと自体がおもしろいと感じました。
ゴールは前編のいちばん最初に記した通りですが改めて。
友達 100km 28時間半
私 50km 13時間半
で無事完歩。
ケガ、アクシデントなどなく安全に終えられたことが何よりです。
決して楽ではない挑戦ですが、私はもっともっと辛いかなと想像していたので、考えていた以上に楽にやり遂げられました。直線道路の難関もありましたが、ゴールに到着するまでは、もう歩きたくないとか、これ以上歩けない、ここでもうやめたいといった気持ちは一度も浮かんでこなかったです。
お友達などたくさんの方がすごいね～ と言ってくれたりしましたが 10km 歩ける方なら 20～25km ウォークを何度か練習すれば 50km いけると思います。やるかやらないか、やりたいかやりたくないかだけの事なので、ご自分の意志でやると決めた方なら誰でも達成できると思います。
私はこれまでの最長記録は 2014年末シンガポールマラソンで走ったフルマラソンでした。走るのと歩くのでは大違い。心肺の負荷が全然違うし、走った後の身体的ダメージ (筋肉痛とか、家の中で歩くのが精いっぱいとか…) がフルマラソン完走後は大きかった。フルマラソン終えた時の身体的、精神的負荷を 10 としたら、今回の 50km ウォークは 1 か 2 ぐらいな感じ。終わった後に身体的、精神的負荷がほぼ残っていないことに自分でも驚いています。
アーミーのトレーニングで荷物を担いで歩くトレーニングがあるのですが、50km 歩くよりも器材など装着して総重量 15kg ほど担いで 20km 歩く方がずっとずっとしんどいと感じました。
50km 歩くなんてへっちゃら！ みたいな自慢のように聞こえるかもしれず、どう書こうか迷ったのですが、私の周りはクレイジーな方々が多くて 100km 歩くなら走る方が楽という方もいます。感じ方や得意な分野は実にひとそれぞれなのだと感じたこと、過去にどんな経験をしているかによっても、何をどう感じるかは人それぞれなのだと改めて感じたので、私の率直に感じたことを記しました。
50km 歩けることが分かったので、新しくなったレイルコリドー 24km を一気にいきたい。PCN を繋いで新たに完成したシンガポール一周ルート Round Island Route 150km もトライしたい。RIR (Round Island Route) はシンガポール人の友達で、数日に分けてやり遂げている友達がすでに何人かいて、楽しかったよ! と言っていたのでやってみたいですね。この 2つは実現可能。もうひとつは、マレーシアを歩いてみたい。20代の頃バックパッカーだった私。いつかペナンからシンガポールまでバックパックで 10日ぐらいかけて南下する旅をしたいと考えているのですが、その行程の中で一区間 50km ぐらいでいいから歩いてみたい! これまでは全くイメージ湧かなかったですが、現実的なイメージを持てるようになりました。
またひとつ貴重な経験ができたことに感謝です。
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