旧正月 3日目。
旧正月は 15日間です。元旦が新月で、満月になるまでの 15日間がお正月期間。実際の月齢とずれることがありますが、旧暦と月齢が 1日以上ずれることは滅多にありません。
昔々の古代中国では旧正月元旦から 15日まで、それぞれの日に毎日の意味や言い伝えがありました。現代ではシンガポールはもちろんのこと、中国の方でも古い習慣を守る人はきっと少ないでしょう。それ以前にそのような言い伝えを知らないか、気にしない世代が多いかもしれません。旧暦新年 15日までの代表的な日について書いてみました。
旧暦 1月1日 (春節) が最もおめでたいのは言うまでもなく。1日目から 3日目までお祝いムードが最高潮になった後、4日目は立春。今年は西暦と旧暦が重なり、日本は今日 2月3日節分、2月4日立春で旧暦と同じになります。
金運に恵まれる日なので、立春の日、三が日に受け取ったアンパオを銀行に入金したり。シンガポールでは立春の日に毎年 ATM、銀行に長蛇の列ができます。
お正月中、幸運を逃さないように掃除をしない、髪を切らない、ごみを捨てないなど、様々なタブーがあります。これらは 5日目で Break 破られるので、この日から解禁になります。
今の時代、お正月に出たごみを捨てないなどあり得ませんが、旧正月前に美容院が混みあうのはこのため。どこの家も旧正月に向けて綺麗にお掃除していることもあり、特に 1日目、2日目はルンバをかける、掃除機をかける、モップをかけるなどは運を掃くことになるので、お掃除はしたくない方、またはしない方が多いと思います。床が汚れたら軽く拭き取って簡単に済ませます。
7日目は人日と書いて、人の日。人間誰もが皆誕生日なんです。若い人はやらないと思いますが、ご近所さんや会社で Happy Birthday ! と言われることがありますよ。コロナで出勤もしなくなってしまったので、これまで以上に加速して忘れられていく文化かもしれません…。
人日に関する神話は昨年の旧正月に記事にしたものがあるのでこちらをご覧ください。
玉帝 Jade Emperor、天公と呼ばれる天の神様の誕生日です。天公誕、拜天公などシンガポール各地の道教寺院でも天の神様の誕生日を祝う宗教行事が多く行われます。
チャイニーズバレンタインデイと呼ばれる日。立春と同じく、今年は西暦 2月14日と重なるダブルでおめでたい日。情人節はおそらく西洋のバレンタインデーが世界的に一般的になってからのことなので、伝統的文化ではありませんが、中国ではすっかり定着しています。
お正月も残り 2日となり、最後の 2日間、家族や愛する人と再び大切な時間を過ごす日になっています。
旧暦新年最後の日は元宵節。15日に渡る新年のお祝いも幕を閉じます。本来この日にもう一度家族皆で集まって食事をするのですが、忙しい現代の生活では大人は仕事、子どもたちは学校と、平日の夜に集まるのが難しく、いちばん近い週末 (今年は2月12日、13日) に祝う家庭が多いです。
毎年同じ時期の週末にチンゲイフェスティバルが開催されます。チンゲイと元宵節の関係性はないものの、シンガポールではチンゲイが終わると旧正月も終わり、次の季節に移り変わり、お祭りムードから一気に空気がまた変化するように感じます。
15日間、月の形がすこしずつ変わり、だんだんと満ちていくのを見ながら旧暦を感じるのも良いものです。
* すべてのイメージ画像は中国語サイトから見繕ってお借りしました。
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