2018年の年末、我が家に神様をお迎えしました。
前回の記事で、祈りと仏教について触れたので、今日は我が家の神様のことについて。3年前になりますが神様 (仏像) を買った時のことなどを思い出して。
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夫の家の信仰は道教と仏教が入り混ざったもの。シンガポールは道教と仏教が混在していることが多く、道教は道教、仏教は仏教と明確に縦割りにできないことが多く、両者が互いに入り組んでいます。時に複雑ながら面白く興味深く、多文化、多宗教が融合しているシンガポールらしい一面でもあります。
夫は 5人姉妹兄弟のいちばん下。上 3人お姉さん、お兄さん、どの家にも祭壇があって、道教の神様や仏教の神様を祀っています。夫の家族の中で、長年、神様をお迎えしていないのは我が家だけでした。
夫の両親の家は観音様。
いちばん上のお姉さんの家は地蔵菩薩様。
3番目のお姉さんの家は、観音様と道教の神様。
神様… ないといけない物ではないし、家族の中でうちだけないのは良くない、なんてこともなく。必要としていなかったから買わなかった、買ったらその分手間がかかるのが面倒なので、買わない理由のようでもあり、買わない言い訳でもありました。神様と動物を一緒にするのもどうかと思いますが (でも仏教の教えは、人の命も動物の命も平等で同じ価値) 初めてのペットを迎え入れるときに近いと感じました。
2018年に神様を買った年のこと。私がうちにも仏像を買おうと言い始めたのがきっかけになりました。夫は私からそう言い出したことに、ちょっとびっくりした様子でしたが、神様をお迎えするのはタイミングとご縁だと思います。
買う気になったらどんな物があるかオンラインで見たり、シンガポールの佛具店などあちこち見に行きましたが、仏像選びは簡単ではなく時間もかかりました。夫は欲しい条件が合うだけではだめ、買わないといけない物ではないから焦って買ってはだめ、欲しいと思う物に出逢うまでじっくり時間をかけるように、諭すように何度も何度もそう言いました。
それに仏像と言っても、どの神様にするか、どんな材質の物にするか、大きさ、予算…選択肢はたくさんあって、まずはいろいろ見てみることから始まりました。
シンガポールで売っている仏像は金属か陶器でできている物が圧倒的に多く、木製の物が極端に少ないです。金属はピカピカの物、陶器だとカラフルに色が入っている物が多く、夫はそういうのは好きでなく、木製の物がいいと。
シンガポールに多い金属製の仏像、観音様。
ビニールに包まれていて分かりにくいですがこちらも金属製 (外側が金属コーティングだと思います) 地蔵菩薩様。
こちらの地蔵菩薩様はコンパクトサイズで 12cmぐらい。大き過ぎない物を探していたのですが 12cm だと小さ過ぎ。サイズ感の良い物を探すのもなかなか大変で、これっ!と思う物が意外に少なかったです。
結局数ヶ月かけて、それまでに気に入った物が見つからなかったこと、シンガポールには木製の仏像が少ないことから、その年の 12月に日本へ帰省兼旅行に行く予定にしていたので、日本の佛具店のウェブサイトを見たりして、東京へ行く時に浅草の仏壇通りへ見に行ってみることに。
次回 「神様をお迎えする ~ 浅草仏壇通りで仏像を買う」に続きます。
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