死後の選択肢を増やすシンガポールのお墓事情

今月 (2021年5月) シンガポールで死後 (火葬後) の遺骨の処理方法について新たな選択肢が導入され、利用開始となりました。

 

Inland Ash Scattering Garden
公園型樹木葬 

 

火葬後のご遺骨をさらさらな砂のような遺灰にして公園に埋葬する方法です。

 

イメージ写真は Straits Timesニュース記事、環境庁ソーシャルメディアより

 

 

オーチャードの高島屋一帯がお墓だったことはよく知られていますが、シンガポールは元墓地だった場所が多く、日本人に身近な場所ではティオンバル、ノヴェナ、ビシャン、ドビーゴートなども墓地があった場所を開発して街をつくりました。

 

すっかり商業地域、住宅地になると、そこが墓地だった跡形すらなくなり、時代が移り変わりそんなことを知る人もいなくなってしまいます。土地がある国は墓地を作り続ければよいですが、シンガポールの場合、死後どうするかを考えていかなければ一番困るのは生きている人でしょう。

 

今回オープンした埋葬公園は、このような埋葬方法を実現してほしいという多くの声に応え、宗教団体や葬儀業界と話し合いの元に作られどんな宗教にも対応するものです。

 

今年 1月「人生の宿題 ~ シンガポールの葬儀屋さんを訪れて」という記事を書いたのですが、私は自分が死んだらどうしてほしいか頭の片隅に宿題としてあって、この公園型樹木葬がいいなぁ! と思いました。

 

公園型のメリットは、同じ散骨でも海に散骨となると、その後場所を特定するのが難しいですが、公園型ならば、埋葬後は他の人の遺灰と混ざっていくことになり、お墓のように個人を特定する場所はありませんが「この場所」という心の拠り所ができることです。イメージ的に冷たくて果てしなく広い海より、より身近な生活圏にあって温かい印象も受けます。

 

国土が限られているシンガポールでは、生きている人のためのスペースですら、場所を使って何かを作ることにも常に問題がつきまといますが、死んだ後の人のスペースもまた常に課題としてあり、悩ましい社会問題。今後もこのような埋葬スペースを増やす計画をしています。また10年、20年と時間が経てばもっと良い方法も出てくるかもしれませんね。

 

Straits Times 記事

 

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