2021年2月16日、シンガポール政府は 2021年度 国家予算、税制改正について発表を行いました。
その内容は多岐に渡り、多くはシンガポール国民向け、コロナでの景気後退による収入補助制度、就業支援、現金支給などですが、その中から在星日本人の日常生活に関連する項目のみピックアップしました。
消費税は現在の 7% から 9% へ増税されます。2021年度内の変更はなし。2022~2025年の間に経済動向を見ながら実施予定。
今まで $400以下の個人輸入については無税でしたが、2年後から金額に関わらず全てに課税。2023年1月1日から実施。
アマゾン、楽天、その他オンラインで購入する物全て。日本からオンラインでちょっと気軽に買えなくなりますね…。実施まで 2年あるので、急いで買う必要はないけれど購入検討している物など、前倒し購入、買い置きはこの 2年でじわじわ高まりそう。
■ ガソリンはグレードによって 1リットルにつき 10~15セント値上げ (即日実施 ! 夫がうわぁマジか!と言っておりました。) ガソリンが値上げになると多方面に影響し、フードデリバリ、物流にも影響するので食品を始め全体的な物価上昇につながります。
■ 負担増軽減策として一時的還付制度を実施
– 個人使用のガソリン車 : 道路税 1年間で 15%還付
1年間の期間:2021年8月1日~2022年7月31日
手続きは必要なく LTA から自動で還付されます。
(他、二輪車、商業用車両、タクシーなど車両別に還付率が違います。個人利用乗用車以外について必要な方は各自お調べ下さい。)
– 電気自動車の購入は今まで登録料 $5000が必要でしたが今後ゼロになります。
– 今後10年間で、電気自動車の充電ポイントを現在の2倍以上に増やします。
– 車は環境に優しい電気自動車への切り替えを進めていく方針。
財務省大臣でもあり、副首相でもあるヘン大臣による予算発表は 2時間半近くに及ぶ長い演説でした。2020年度コロナの影響で 1965年の独立以来大幅な景気後退にもかかわらず、全体的に前向きなものを感じました。増税など何かと負担増の部分で、えぇーっという印象を持つ面もありますが、全てひっくるめて、今後の将来を形作っていくものとし、力強さを感じる内容でした。
キーワードはこれまで通り emerge stronger, one united people コロナを機により力強く、国民一致団結して。大統領承認が必要で、国家的危機の時にしか使えない国家準備金 Narional Reserve から国民への支援に巨額の大金を持ち出しているのですが、この国家準備金がどれぐらい (金額) あるのかは非公開。国会でもそれについて質問が出るほど情報を知っている人はごくごく一部に限られているシンガポールの金庫の秘密。懐は深そうです (笑)
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イラスト提供 Instagram @singapolah