現代版カンポン ~ 高齢者向け HDB つきオールインワン複合施設

シティから MRT 赤いラインに乗って北上、Admiralty駅を降りると駅と直結して Kampung Admiralty という建物があります。

 

2017年に完成した施設で、modern kampung 現代版のカンポンをイメージして作られた高齢者向け HDB がある複合コミュニティ施設。カンポンの意味はご存じの方が多いと思いますが、マレー語で「村」の意味。Kampung spirit という言葉でよく使われることがあり、社会も人も発展するにつれて人間関係が希薄になる現代、昔ながらのように地域の人どうし、ご近所さんどうし、お互いに助け合う地域社会をつくる意味で Kampung Admiralty と名づけられています。

 

日本は世界一の高齢化社会ですが、シンガポールも今後日本のような高齢化社会になっていきます。少し古い 2015年のデータですが、日本は人口における65歳以上の割合が 26.7%、シンガポールは 11.7%  (* 資料参照元)  シンガポールは早くから今後の高齢化社会を見据えて医療、福祉施設の充実などを図っており、ご高齢の方が安心して生活できる住宅環境の整備に力を入れています。

 

その一環でできたのが Kampung Admiralty.  高齢者向け HDB住居の他、医療施設、ホーカー、スーパーマーケット、銀行などさまざまな施設を複合したコミュニティエリア。HDB (住宅開発庁)、MOH (保健省)、NEA (環境庁)、NParks (国立公園局)、LTA (陸上交通局)、ECDA (幼児教育開発庁) など多数の政府機関が協力して開発したシンガポール初のプロジェクトです。

 

 

もう少し全体像が分かる画像~HDB (住宅開発庁) サイトより

 

地下は地下駐車場の他  B1にフェアプライスとPOSB、1階は スタバ、モスバーガー、シャトレーゼ、ヤクンカヤトーストなどの飲食店がいくつか。2階はホーカー。3階以上には医療施設、高齢者向けのコミュニティセンター、チャイルドケア。6階、8階にはテラスエリアもあって緑もあります。そしてご高齢者向けのスタジオユニット HDBが100戸あります。

 

2階のホーカーは広々900席、お店の数、食べ物の種類も豊富。

 

ルーフテラスの通路は、車椅子でも通りやすいバリアフリーデザイン。

 

住居フロアも見に行ってみると。

リフトを出ると各階左右に 4ユニット、合計 8ユニットあり、スペースをゆったりとったバリアフリーデザイン。てすりがついているのも分かります。

 

リフトホール。何もないですが、シンプルでごちゃごちゃしていないのがいいです。そしてスペースをとったデザイン。

 

玄関が開いていて、グリルドアになっているお宅の中からお喋りしている声が聞こえてきて、突撃お宅訪問でもしてみたいと思いましたが、さすがにその勇気はなかった…。不審者に思われそうですね、笑。スタジオアパートメント、どんなお宅なのかお邪魔してみたいです。

 

2014年に売り出された時は 1ユニット $83,000~$125,000、30年リースで、ウッドランドのご高齢者を優先的にして売り出されました。

 

階下にショッピングエリアがある古い HDB では、ラッフルズホテルに近い Bras Basah Complex (1980年完成) などがありますが、すでに40年が過ぎています。シンガポール社会も更なる高齢化に向けて、このような複合施設が地域の中でうまく機能すれば、今後このような施設を増やしていくそうです。Kampung Admiralty はそれに先駆けたモデル的存在。ご高齢の方向けの住居があるだけで、公共施設、スペースはどなたも歓迎。老いも若きもどんな人も一緒になれるスペースを想定して作られています。

 

シティからちょっと離れていますが、オーチャードから赤ラインで 35分。Admiralty駅とは直結していて便利です。シンガポールのまた違う一面を垣間見に、足を運んでみて下さい。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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