週末の土曜日は家族で NDP (ナショナルデイパレード) リハーサルを見にマリーナベイへ行ってきました。
NDP は混雑する中、わざわざ会場周辺まで見に行って現場の生の空気を感じた方にだけ分かる、あのポジティブなエネルギーのかたまり、シンガポールがひとつになる一体感。NDP の時に流れる独特のチカラ、あのエネルギーはどうやって湧いてくるのだろう? どこから湧いて出てくるのだろう? と感じるほど感動的でパワフルな一年で最大の国家イベント。
会場で観客として見た人は誰もがほんとうに良かったと言います。それはパレードが終わって会場から出てくる人たちの表情からも感じ取ることができます。パレード参加者として参加する軍関係者や、行進団の一員として参加したことがある人は、炎天下で何ヵ月もの練習を重ねているにも関わらず (行進の練習は 4月から始まります!) 何年経っても、10年以上経っても、素晴らしい想い出の 1つだと話してくれます。
私は 7月中毎週土曜日に開催される NDP リハーサルは軍のボランティア隊員として開催ヘルプの任務に当たっていました。日本に帰っていた週の土曜日と、7月最後の土曜日 2回はお休み。8月9日当日も任務があるので、家族でリハーサルを見に行けるチャンスは 7月30日だけ。
任務中は会場の外にいるので、パレードを見ることはできなくて、ヘリコプターによる国旗飛行儀礼も戦闘機飛行儀礼もほとんど見えません。フィナーレの花火もリッツカールトン、マンダリンホテルの壁に反射する色がちかちかして見えるだけ。でもね、パレードは見えなくとも会場に流れるあの熱気はものすごいのです。
マリーナベイプラットフォームは今年の NDP後、取り壊して改修工事に入るため、今のプラットフォームでの開催は今年が最後。シンガポールの小学生は 5年生の時に学校行事として NDP リハーサルを見に行くのですが、5年生の時コロナ禍に当たって見られなかった娘。今年のパレードなんとか娘に見せたい! あの熱気に包まれる感覚、夫と娘にも体験してほしいな! そう思って、もうその日しかなかったチャンス、混雑に渋る夫の重い腰を何度も何度も突っついて MRT でマリーナベイに向かいました。
17時半頃マリーナベイサンズ前のイベント広場に到着すると、人はたくさん集まっていましたが、思っていたより混雑していなく、座れるスペースを探してウッドデッキの通路で会場のステージが見える場所にピクニックマットを敷いて場所をとりました。
一番前の列はもういっぱいでしたが、これだけ人がいて後ろの列に座っても眺めは抜群で、混雑によるストレスも感じず、夫がめちゃめちゃ眺めがいい! 来て良かったと喜んでくれたので、渋る夫を頑張って連れ出して良かった! と心の中でガッツポーズ😆 娘もパパがすごい嬉しそう~と言っていたぐらいで、親が嬉しいと子供も嬉しいに決まっていますよね 😊
パラシュート降下で始まるパレード
国旗飛行儀礼
戦闘機飛行儀礼
最高位の祝砲21発
夢中になって写真を撮っている夫と娘の姿を見ているのがとてもしあわせな気持ちになりました。
そしてマリーナベイ周辺を取り囲んで見に来ている大勢の人たち、みなさんほんとうに楽しんでいる様子に微笑ましくなりました。
NDP 何から何までが完璧に事が進み、難なくやっているように見えますが、あれだけの盛大なパレードをつつがなく行い、それに関わる人の足並み、行動を揃えるのは容易なことではありません。何から何まで見たわけではなく、私はほんの一部の舞台裏を見ただけですが、この5、6年 毎年小さな役割ながらも NDP に関わってきて思うのは、最高のパフォーマンスを出せる理由は、技術や行動以前にマインドがあるからだと感じます。
なんのためにそれをやるのか? なぜそれをやるのか? なぜそれをやらなければいけないのか? そこがブレないから、パフォーマンスと結果に繋がっています。オペレーションのことなので詳細はシェアできませんが、私たちが任務に当たる時は知らされない覆面チェックがあり、きちんと任務が行われているか試され、後で指摘されたり指導を受けることもあります。だからいつも緊張感をもって役割に就きます。
どんな小さな仕事も 1人1人が責任を持って役割をこなして、その 1つ1つの結晶の積み重ねが、大勢の人を魅了するナショナルデイパレード。マリーナベイに打ち上げられる花火が心に深く響いた夜でした。本番も楽しみです。
ランキングに参加しています
シンガポールのイラストバナーをクリックで応援お願いします!
↓
にほんブログ村