シンガポールの冠婚葬祭 ~ 不幸があった時

結婚式のご祝儀などについてまとめましたので、今回は葬儀について。

 

訃報を知って弔問する場合

 

■ 斎場

お通夜、葬儀が行われる場所は現地の方の場合、華人、インド系の方はほとんどが HDB階下のヴォイドデッキです。またキリスト教の方で、教会併設の葬儀施設がある教会があり、ご家族がその教会のメンバーだと教会併設施設で行われることもあります。道沿いに白い旗が出ていることがよくあるので、お通夜をやっていると分かります。裕福なご家庭、HDBに住んでいないご家庭、配偶者が外国人の場合などは葬祭場 (funeral parlor) を使う場合もあります。ムスリムの方は亡くなられてからできるだけ早く、24時間以内に土葬することが好ましく、モスクで親族、関係者が集まってお祈りをした後にすぐに土葬します。

 

■ 服装

華人の場合、亡くなった日も含めて5日間の葬儀が一般的。最終日が告別式、それまでは毎日お通夜なので、いつ訪れても構いませんができるだけ早く駆けつけるのが良いです。日本の喪服のようなものはなく、カジュアルな服装で良いですができるだけ黒、グレー、濃紺など暗めのトーンで。赤など華やかな色は避けます。Tシャツも含め半袖で大丈夫です。女性はノースリーブなど肩、肌を露出した服装は避けます。現地の方はあまり細かい事は気にしませんが、シンガポールではと言うより、一般的なマナーとして、きらびやかなアクセサリは外す、ミニマムにするなど控えめが良いです。

 

■ お香典

日本と同じようにお金を渡します。華人の方は、白金 bai jin と呼びます。白い封筒に入れて渡すことからそう呼ばれますが、実際は何も包まず裸で現金をそのまま手渡すことがほとんど。白い封筒に入れ、裏に名前を書いて持って行くのも良いです。弔問を記録する担当者(受付)がいますので、その方に渡します。会社、友人同士などでお金をまとめて代表者だけが訪問して渡す時も、全員分の名前を伝え、受付の人が記録してくれます。人数が多い場合、封筒に全員分の名前を書いていくのも良いです。

 

華人文化では偶数は慶事、奇数は弔事。例えば結婚式の価格設定は 1テーブル $1888、$2888 などですが、葬儀の価格設定はなんでも奇数。金額(お香典)も奇数にちなむ金額が良いですが、必ずではないのでとらわれ過ぎず、細かく気にし過ぎない程度で。

 

金額はそれこそ様々。葬儀の場合、結婚式のアンパオよりも金額の幅は広いかもしれません。一般的には $100ぐらいから。若い学生さん(高校生など自分のお小遣いから出す場合)は $10、$20、$30 といった金額もあります。会社、親戚など $500~$1000 ぐらい持ってくる方もいて、関係性により様々です。

 

■ お悔やみの花輪

会社、団体、サークルなど各組織からの他、親しい友人同士などでお悔やみのお花を送るのも良いです。会社であればいつも使っている業者が 1つ、2つあると思います。

例えば
Far East Flora
Xpress flower
HUMMING

オンラインサーチで多数出てきます。キーワード condoence wreath, funeral wreath など。

 

■ 弔問したら

宗教によりますが、道教式、仏教式の場合は棺の前でお線香を1本捧げます。キリスト教の場合、お花があったり、手を合わせるだけの場合も。外国人でどうしたらよいのか分からないのは訪問先の方も分かりますので、作法が分からなければ聞いても失礼ではありません。大切なのはお悔やみの気持ちをしめすことなので、作法があっているかどうかはあまり問題ではありません。勝手が分かりにくい状況ですが、形式にとらわれず、悲しみを共有する気持ちは世界共通だと思います。

 

しばらく斎場で座って過ごし、故人のお話をしたり、喪主の方とお話しができそうであればお話します。

 

■ お清め

日本でもお通夜、葬儀に参列した後、自宅へ帰ったら家に入る前にお清めの塩をふりますが、シンガポールでもお清めと同じ意味を持つものがあります。水を張ったバケツの中にお花が浮かべてあり、その水で手から腕まで洗ったり、首筋と顔をすすいだり。他によく使われるのは葉っぱがついたザクロの小枝。ザクロは魔除け、厄除けの意味があります。小枝を水につけてから、頭、肩、腕、手、背中から足元と、小枝をパタパタするようにして全身を厄払いします。ザクロは華人家庭では割とよく使われ、新生児が生まれた時、ザクロの葉っぱを浮かべたお風呂に入れたり、結婚式の日の朝にザクロを浮かべたお水で顔を洗ったりと、儀式的なことに使います。

 

他には、斎場のテーブルにピーナッツなど豆類が用意してあり、容器の中(または紙皿など)には赤い糸が入っています。弔問者は帰る時に赤い糸を 1本 とって、指にくるくるっと巻いたら自然にするっと落ちていくのを待ちます。糸を 1本 頭の上にそっとおいて、歩き出したら自然に飛んでいくようにすると言う人もいます。厄払いの意味です。

 

 

慶事、弔事ともに簡単にまとめました。シンガポールの冠婚葬祭事情、文化、習慣について、まだまだあるので今後また記事にしていきます。

 

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