光の祭典 Happy Deepavali ~ 暗闇から光への旅、ディパバリの物語

✨ Happy Deepavali ✨

 

光の祭典で知られるディパバリ。インド北部ではディワリ Diwali、インド南部ではディーパバリ Deepavali と呼ばれ、インド全土に渡って、ここシンガポールでも、そして東南アジア各国の他、世界中で盛大にお祝いされるお祭り。悪に対して善が勝利したことをお祝いし、鮮やかな色で飾りつけ、光を灯すとても華やかなお祭りです。

 

ディワリ、ディパバリの由来となっているインド神話は、悪に対して善が勝利したことをお祝いする物語で共通していますが、神話の言い伝えは北部と南部で違い、称えられる神様も違います。北部ではインド神話最大の英雄であるラーマヤナの主人公、ラーマを称え、南部では女神クリシュナを称えます。

 

由来となっている神話は諸説あると言われていることや、人によって、国によっても少しずつ内容が違ったりしますが、インド系シンガポール人のルーツであるインド南部で広く語り継がれているディパバリの由来となっている物語をお話します。

 

昔々、ナラカスラという魔王がいました。ナラカスラは神様もその悪さを止めることのできない強力な魔王でした。ある日、ナラカスラは自身が支配する王国から天界に行き、大混乱を引き起こし、アディティの大切な美しいイヤリングを盗みます。アディティはデーヴィの母で、デーヴィは全ての偉大な母として知られるヒンドゥ教の女神。アディティは耳から血を流し、怒りました。

 

アディティはクリシュナのところへ降りてきて、彼の妻であるサティヤバーマに文句を言います。サティヤバーマは怒って、夫であるクリシュナにアディティの仇を取るように頼みました。そして、クリシュナとサティヤバーマは、ガルーダの背中に乗って、悪行を続けるナラカスラのところまで飛んでいきました。

 

その後、何日も何日も恐ろしく激しい戦いが続きました。ひどい戦いの日々…。

 

ついにナラカスラは武器を取り出してクリシュナに投げつけると、クリシュナは意識を失いました。夫がやられる姿を見てそのままでいられるわけがないサティヤバーマは、弓と矢を手に取って、ナラカスラと戦います。そして弓から放たれた矢はナラカスラの心臓を撃ち抜きました。

 

その時、クリシュナが蘇生し、クリシュナとサティヤバーマは 2人で出血して倒れているナラカスラのところへ行きます。ナラカスラは悪行を行ってばかりの自分の行いに気づき、許しを請うも、死に際で、サティヤバーマが彼の母の化身であることに気が付きます。母であるサティヤバマも、あぁなんてことを、自分の息子を殺してしまったと嘆きますが、夫のクリシュナは間違ったことを行った息子に対して、正義と平和を守るために勇敢に戦った母サティヤバーマを称えます。

 

息子ナラカスラがクリシュナとサティヤバマに残した最後の言葉は、光と色に満ち溢れたお祭りをして、自分が死んだ日を思い出してほしいという願いでした。これがディパバリ (光の列の意味) という形でナラカスラに与えられたのです。暗闇から光の世界へと足を踏み入れることをお祝いするお祭り、これがディパバリの由来です。

 

ちょっと複雑で分かりにくいかもしれませんが、ざっと読んでから合わせてビジュアルで見ると分かりやすいです。子供向けの youtube でディワリの物語を伝える内容など、もっと簡潔な内容のものなど多数ありますが、私が分かりやすいなと思ったのはこちら

* アニメ仕様のコンテンツで、著作権関連のため、ここに貼り付けシェアができなかったのですが、リンク先へ飛ぶと youtube で見ることができます。英語で 10分とちょっと長めですが、ご興味ある方はざっと見てみてください。

 

私は今朝早く自宅から少し離れたセンカンのはずれにあるヒンドゥー寺院を訪れました。コロナ以前以来の 3年ぶりで、ちょっと感慨深い想いでオイルランプに火を灯しました。

 

 

 

皆さまにも光と鮮やかな色に満ちあふれた日々がありますように。

 


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