週末、マリーナベイに新しいオブジェが誕生しました。その名も Here is SG
シンガポール観光の象徴ともなったマリーナベイに、シンガポールのテーマ Passion Made Possible をデザインしたオブジェが、シンガポール政府観光局によって設置されました。
写真を撮った時はオブジェとそれに融合する夜景ばかりに目がいっていたので、意図せずカップルが入り込んでいたことにまったく気付かず。でも素敵な夜景に入り込んだ素敵なおふたり💕
へぇ、なかなか綺麗なオブジェ! インスタスポットでしょ、だけで終わってしまうのはもったいないので、このオブジェのストーリーをご紹介します。
Passion Made Possibleのロゴ、シンガポールのあちこちで目にしますが 2017年に誕生しました。シンガポールを国際観光都市として、また国際ビジネス都市として世界に打ち出すために、シンガポール政府観光局 STB と シンガポール経済開発庁 EDB が共同で創り出したものです。
それまで観光局と経済開発庁は、観光とビジネスを別々にブランディングしていましたが、2つの省庁がシンガポールを世界へ向けて国家ブランディングする目的で、共同ブランディングしたのは初めてのことでした。
Passion Made Possible は 「情熱を形に」の意味ですが、Passion 情熱 と Possible 可能性を継続的に創り出すシンガポールのあり方を表したものです。シンプルなロゴですが、まさにそこに込められた熱い可能性を感じます。
オブジェ Here is SG — where it all comes together を象徴するように、シンガポールを創造する 3つの企業によるコラボレーションで出来上がった作品です。
・現代アートデザインスタジオ PHUNK
・都市緑化のスペシャリスト Greenology
・木工コンサルタント Superstructure
サステイナビリティなデザインで、オブジェは 100% 再生木材で作られ、夜になると省エネ効果のある LEDライトが点灯します。LEDライトは、ソーラーパネルを使って電気を自給自足するシステムになっています。
オブジェの中がベンチになっているデザインも素敵で、皆さん思い思いに寝そべっている姿が微笑ましい! このオブジェに寝そべって見上げるマリーナベイの夜景、よい想い出になりそうです。
反対側からのアングルも面白く撮れます。
場所はマリーナベイサンズ前ウッドデッキのいちばん端
* Google map 位置情報
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シンガポール全体からしてみればこのオブジェを 1つ作ることなど、ちっぽけなプロジェクトです。それでも、シンガポールで何かが生み出されるとき、アイデアが形になるとき、そこには必ずストーリーがあり、意味があります。そうでないとプロジェクトとして採用されないし、なんかいいみたいだからやろうみたいな裏付けのないことはできないので、存在するもの、形として見えなくても「やっていること」には必ず意味があります。
もちろん数々ある中には、うまくいかなかったものやアイデアもあるでしょう。うまくいかなかったら修正すればいいし、やめればいいんです。そこにストーリーを持たせ、行動する、失敗することよりもそのほうがずっとずっと大事だから。
観光局のオフィシャルページには書いていませんでしたが、with コロナ時代が始まり、徐々に回復が進む中、ここから再び頑張って進んでいこうの気持ちを込めて建てられた意味もきっとあると思います。
Here is SG — where it all comes together
たったひとつのオブジェから情熱を受け取りました。
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