シンガポール誕生57周年おめでとうございます ~ 今年もこの日、シンガポールの原点に立ち返って

Happy National Day !

 

シンガポール誕生 57周年おめでとうございます。

 

この数年ナショナルデーは毎年同じ内容をシェアしています。このブログ以前のアメブロ時代にも同じ内容を書いていましたが 2020年3月 当ブログに引越した時、アメブロは残さずに思い切って削除しました。ですので、このブログでは 2020年、2021年のナショナルデーに同じ内容を書いて以来 3年連続になりますが、今年も同じ内容にします。

 

これがシンガポールの原点であり、これまでもこれからもシンガポールの歴史に刻み続けられる出来事だから。悲しみ、悔しさで始まる内容ですが、勇気づけられ、力を与えられる歴史に残る 57年前の今日 1965年8月9日 リークアンユー氏による涙の独立記者会見。

 

 

 * 動画からの文字起こし

Every time we look back on this moment when we signed this agreement which severed Singapore from Malaysia. It will be a moment of anguish. For me it is a moment of anguish because you see, the whole of my adult life, I have believed in merger and the unity of these two territories. You know, its a people, connected by geography, economics, and ties of kinship.

 

Would you mind if we stop for a while.

 

There is nothing to be worried about.
Many things will go on just as usual.
But be firm, be calm.

 

We are going to have a multi-racial nation in Singapore.
We will set the example.

 

This is not a Malay nation.
This is not a Chinese nation.
This is not an Indian nation.
Everybody will have his place.
Equal.
Language, culture, religion.

 

And finally, let us really Singaporean.
We unite, regardless of race, language, religion, culture.

 

* 意訳

シンガポールがマレーシアから切り離されることになった協定に署名した時のことを振り返るたびに、苦悩の瞬間となることでしょう。そう、私にとって最大の苦悩の瞬間。

 

これまでずっとマレーシアと合併できることを信じてきました。この 2つの土地がひとつになることを信じてきました。なぜなら私たちは民族的、地理的、経済的に、そして家族のような強い絆で結ばれているからです。

 

記者会見を一旦中断させてもらえますか。

 

– あまりの苦しさ、悔しさに記者会見を一旦中断した後、再び会見に戻ります。 –

 

何も心配することはありません。
多くの事はこれまで通り行われます。
しかし、確実に、冷静に。

 

シンガポールは多民族国家を目指します。
私たちはその模範となるのです。

 

マレー人の国でもない。
中国人の国でもない。
インド人の国でもない。

 

誰もが自分の居場所を持ち
みな平等です。

 

言語、文化、宗教のすべてにおいて。

 

私たちは真のシンガポール人になるのです。
人種、言語、宗教、文化に関係なく私たちはひとつになるのです。

 

シンガポールはマレーシアと合併してイギリスから独立することを目指していましたが、当時からマレーシアはマレー系住民が優遇され、シンガポールは華人主導だったために対立が起こり、マレーシアから追放され望まない形での突然の独立となりました。

 

土地のない小さな国、人も少ない、国を動かすための資源も何もない、国をつくるための基盤は何もない。ないものづくしでお先真っ暗だったのです。

 

リークアンユー氏の苦悩、怒り、悔しさでいっぱいの言葉のひとつひとつ、表情からそれがどんなに酷い仕打ちだったかが分かります。ようやく立ってよちよち歩けるようになり、少し言葉を話し始めた幼い子が、母親に見捨てられるような理不尽で、とてもではないけれど納得できない、そんな衝撃的な出来事。

 

悲しみを超越した涙を流し、会見を一旦中断した後再び会見に戻りますが、声のトーンがまったく変わります。これからシンガポール国民となる人たちに何も心配はない、と呼びかけていますが、これはリークアンユー氏自身による自分への絶対的な誓いの言葉であり、強烈な自分との約束であったに違いありません。

 

この瞬間に湧き上がった悔しさを核とした巨大なエネルギー、リークアンユー氏がシンガポールは絶対に生き延びると誓ったとてつもない決心、その力こそがこの 57年シンガポールを動かす原動力になってきたと言っても過言でない。私はそう思っています。

 

これからもやってくる荒波や苦難を越えつつ、その先にいつも明るい未来がありますように。
Majulah Singapura. 進めシンガポール。

 

 

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