ペナンの旅 ~ ディープな食文化を楽しむならストリートホーカー

ローカルフード天国ペナンの美味しい物について いくつか記事にしましたが、中でもアジアならではの最もディープな食文化を楽しむならストリートホーカー。

 

ペナンのホーカーフードはシンガポールのホーカーとは雰囲気もずいぶん違い、これぞホーカーといった昔ながらのスタイル。屋台の迫力、活気に満ちていて、アジア独特のイメージを強く受けます。熱帯の空気に触れながら夜空の下で食べるのも暑い国ならでは。シンガポールのホーカーも元々は同じスタイルでした。しかし衛生面での課題や、シンガポールの場合は国が小さいため開発を進める上で、土地を効率よく使う必要があり、路上ホーカーを一掃して、ひとつの場所にまとめて運営することで、効率、安全性、衛生面の向上など様々なメリットがありました。ホーカーセンターを作ったことで失ったものも多々あるでしょう。

 

そんなシンガポールでは見られなくなった光景、シンガポールの一昔前を見るような「古き良き」が残っているのがペナンのストリートホーカーです。

 

Chulia Street Night Hawker

 

道路の両側に屋台 (ホーカー) が並び路上で調理。歩行者天国になっているわけでもなく、車やバイクがホーカーの店先のすぐそばを普通に通り抜けていきます。

 

 

車がそばを通って危ない、衛生面はどうなのかといった面もあるものの、ホーカーの人も、買いに来るお客さんも、道路端のテーブルで食べているお客さん達、そこを通り抜けていく車、バイク… そこに入り込むすべての人が共存している日常のシーンになっていて、なんとも言えない独特に調和する空気が漂っているのです。

 

シンガポールのように何でもルールで決められ、システマティックに動く社会が当たり前になっていると、こういった日常の光景が普通に存在していることに逆に感心します。

 

こちらの明るい時の写真は、前の写真と同じ通りのホーカーで、違う日、違う時間帯の日が沈む前。よく見ると路上に白線で枠があり、その枠内で営業するようになっているようでした。

 

暗くなると混んで、食べ物を買うのも長い列ができるので、私たちはここで食べようと少し早めに出て行ったところ、向かっている途中に雨が降ってきました。雨が降ったらホーカーはどうするのかなと思うと、周辺のショップハウスの軒下にテーブルを移したり、大雨ならともかく少しぐらいの雨ならへっちゃらといった感じでした。

 

Presgrave Street Hawker

道幅に余裕がある通りのホーカーは、車やバイクから降りずに買って行く人もいます。クラシックドライブスルー😆😆

 

New Lane Street Hawker

 

ペナンのホーカーフードで美味しいのは、チャークェティオとアッサムラクサは王様と女王様といったところ。

 

チャークェティオ(炒粿条) 私はシンガポールでは滅多に食べないのに、ペナンのクェティオは食べます。シンガポールよりも更に濃厚な味で、シンガポールだとお店によって味の幅が広いのですが、ペナンは割とどこも安定して美味しいです。

 

アッサムラクサ (ペナンラクサ) はシンガポールの甘辛いココナツ風味のラクサと違って、タマリンドと魚ベースの酸味が強い、甘さ、酸っぱさ、辛さが入り混じった独特な味が特徴。日本の食べ物にない味で、説明するのが難しい味ですが、酸味の爽やかさが日本人の舌に合うのでしょうか、アッサムラクサ好きになる日本人の方、多いです。

 

ホーカーはサービスや丁寧さを求める所ではありません。だからと言ってお店の方は雑でいいという意味ではないですが。ホーカーは現地の人々の日常の一部、生活の一部。ホーカーの食文化からは、飾り気のないそのままの生活感や人間そのものの魅力を見たり、感じたりすることができます。何か与えられるのを待つのではなく、ホーカーの魅力は自分で探して楽しむもの。

 

買い方が分からなかったり、言葉が分からなかったりといった不安もあるかもしれませんが、現地の方は皆さん親切なので、食べてみたいと思う気持ちがあればどうにでもなります。ペナンのローカルフードを違った角度から楽しむことができると思います。

 

そうそう。シンガポールで言うホーカー、食べ物屋さんが屋根のあるところに集まっているスタイル。ペナンにもあります。マレーシアではそういった場所はフードセンター、フードコートと呼んでいるようです。

Sri Weld Food Court

 

New World Park Food Court

 

ペナンの旅の記録、もう少し続けます。

 


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