軍でのトレーニングについて、自分のためにも書ける範囲で記録を残しておこうと思っていたのですが、具体的な内容は書くことが難しいため、軍隊生活を垣間見ることができる、軍隊で支給されるアイテムについて触れたいと思います。
シンガポールで兵役に入ると支給される軍用品アイテム。ボランティア隊員も兵役男性と同じ物を使います。
ITEMS ISSUED – 軍用支給品
シンガポール軍の人事総務部のような部署に当たる Central Manpower Base のウェブサイトでも紹介されています。* 画像をクリックでサイトに飛びます。
■ 虫よけスプレー
以前はチューブタイプのジェル (右) でしたが、最近は細身のスプレータイプ (左) に変わりました。ジャングルなど木が多い場所で長時間トレーニングする時、屋外のテントで寝泊まりする時などに使います。スーパーやドラッグストアで売っているような一般の虫除けスプレーと何が違うのか分からないのですが、蚊よけ、虫よけに抜群の効果あり。肌に直接塗ると荒れたりするので、襟や袖口などに塗ったり、スプレーして使います。
■ カモクリーム
ジャングルでカモフラージュする時に使います。緑と黒の水彩絵の具のようなべったりしたクリーム。クリームタイプのファンデーションに近いと言えば女性は分かりやすいでしょうか。顔に斜めにラインを入れて塗ります。
■ コンパクトミラー
胸ポケットに入れられる手のひらサイズの手鏡、小さくて何かと便利。カモクリームを顔に塗る時に使ったり。トレーニングで汗まみれ、泥まみれになる時は、汚れやにおいなど気にせず汚れるのも仕事の一方で、そうでない時は身なりを整え、行進したり、さまざまなセレモニーがあったり、人前に出ることも多いのが軍隊で、スマートに振舞うのも大切なこと。ささっと出して使います。
■ イヤープラグ
射撃のときに使う耳栓。まったく聞こえなくなるわけではないですが、射撃はものすごい爆音がするので耳へのダメージを防ぐために使います。
■ IDタグ
犬の首輪につける鑑札に似ているので俗称ドッグタグとも呼ばれ、首にかけて使う身分証明タグ。名前は入っていなく、身分証明番号、血液型、宗教が刻印されています。(写真は刻印がない面にして撮っています) シンガポールは 2枚で1セット。2枚セットの場合、金属が互いに当たって音を立てるので離れるように紐を通し、黒いゴムカバーを取り付けることで金属音が出るのを防ぎます。
世界中の軍隊で使われているもので、国によって 1枚または2枚。このようなタグ、古くは第一次世界大戦以前 1870年代頃からヨーロッパで使われていた記録があります。以前自衛官だった高校の後輩に、日本の自衛隊はどうかと聞いてみたところ日本も 2枚で 1セットとのこと。
2枚の理由は、戦地で戦死した場合、1つは首にかけたまま残して (または金属部分を口の中にいれる方法もあります) 遺体の認識ができるようにし、もう 1つは遺品として持ち帰ります。
常時着用する必要はないのですが、危険を伴う訓練をする時に着用します。
ご紹介したアイテムはほんの一部です。ヘルメットやタクティカルベストなど嵩張る物もあり、黒のダッフルバッグ と迷彩柄のフィールドパック 2つに分けてキャンプ地に持ち込みます。フィールドパックを背負い、ダッフルバッグは車輪がついているので、縦にすると持ち運びしやすいようにできています。
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